地鎮祭・リフォームの日取り:中国の暦の「修造」「動土」と誰の命盤で選ぶか
地鎮祭やリフォームの着工の日取りを中国の暦で選ぶ方法。修造・動土・破土の違い、土府・土符・地嚢を避ける理由、どの日を選べばよいか、持ち家・大家・賃貸で誰の命盤を使うか、着工前の拝礼の習わしを整理します。
日本では地鎮祭や着工の日取りを、十二直や大安、天赦日・一粒万倍日で選び、三隣亡や土用、不成就日を避けるのが一般的です。中国の暦では、建物の工事を「修造」と「動土」で見ます。修造は家の改築や修理、動土は新しい建物の工事を始めることです。台湾の伝統的な暦書(農民暦)は、修造に「陽宅(住まい)の改造と修理のみを指す」、動土に「陽宅の建築を始めること」と注を付けています。室内のリフォームは修造に近いものです。リフォームの日取りで選ぶのは着工の初日で、暦の上で修造や動土に適した日を見て、さらに土府・土符・地嚢という動土を忌む三つの凶神を避け、家の持ち主の命盤で田宅宮を見ます。
当サイトの吉日選びは六曜や日本の暦注ではなく、中国の伝統的な暦書の宜忌に従います。
| 暦の項目 | 意味 | いつ見るか |
|---|---|---|
| 修造 | 家の改築、修理 | 室内リフォーム、改修、部分的な改築 |
| 動土(起基) | 新しい建物の工事を始める | 家の新築、基礎工事。日本の地鎮祭・着工にあたる |
| 竪柱、上梁 | 柱を立てる、棟木を上げる | 新築の中盤の工事。日本の上棟式にあたる |
| 破土 | 葬儀・墓づくり | 家を建てることとは関係ない |
いちばん混同されやすいのは動土と破土です。どちらにも「土」がありますが、動土は住まいの工事、破土は農民暦では墓をつくることを指すので、リフォームで破土は見ません。
古い暦書では「興造動土」、修造も同じ条
『協紀弁方書』巻十一はこの用事を「興造動土(修造同)」と書いています。古い暦書は動土と修造を同じ一条として扱い、宜忌も同じです。分けて注を付けているのは台湾の農民暦のほうです。そのため当サイトのリフォームの吉日選びでは、修造と動土のどちらかが宜しければよく、その日の忌にそれが入っていないことを条件にします。
工事の着工は古書では「起工」といい、これも同じ条で見ます。会社の年明けの仕事始めや店の開店は別の話で、開市で見ます。仕事始め・開業の吉日をご覧ください。
当サイトでは土府・土符・地嚢も避ける
『協紀弁方書』巻十一の「興造動土」の条は、忌に土府・土符・地嚢の三つの神煞を挙げています。名前がどれも土に関わり、土を動かすのに宜しくない日を表しています。日本で土用の期間に土いじりを避けるのと似た発想です。農民暦はこれらの日にも動土や修造に宜しいと書いていることがあり、当サイトの吉日選びで使う暦データでは2027年に10日ありますが、当サイトではすべて除きます。
どの用事でも避ける月破・歳破・楊公忌・四離四絶も加えると、2027年に修造か動土が宜しい136日は、除いたあと109日になります。暦書によって宜忌は少しずつ違うので、日数は割合の目安としてご覧ください。これらの大凶日の由来は吉日の選び方:三つの段階をご覧ください。
リフォームの着工はどの日を選ぶか
選ぶのは着工の初日だけです。工事が始まれば毎日作業するので、毎日日取りを見る必要はありません。着工の瞬間は簡単でかまいません。職人が初めて壁をたたく、古い棚を外す、作業を始める、それで着工とみなします。
リフォーム、引っ越し、安床(ベッドを据える)は三つの別の用事で、それぞれの「宜」で見ます。着工は修造と動土、完成して入居するときは入宅と移徙で引っ越しの吉日:「入宅」「移徙」の違いを、ベッドの位置を決めるのは安床でベッドの買い替えに吉日はある?「安床」の考え方をご覧ください。三つを同じ日にする必要はなく、順番にそれぞれ一日選べば十分です。
誰の命盤で見るか:家の持ち主の田宅宮
干支の冲と命盤は、当サイトの読み方では家の持ち主で見ます。家が誰のもので、誰が住んでいるかです。持ち家なら自分、家族で住むなら一家の主、大家が賃貸物件をリフォームするなら大家、借りている人が自分で小さなリフォームをするなら借りている人です。
田宅宮は、あなたの家、住まい、家のなかの雰囲気を表す宮です。当サイトのリフォームの日の選び方は次のとおりです。その日の十二支が持ち主の干支(えと)に冲(ちゅう)する日は選びません。流日化忌が持ち主の田宅宮か命宮に入る日も選びません。化忌はここでは、その日は家のことで引っかかりやすく、気になりやすいという意味で、何かが起きるということではありません。流日の化禄・化権・化科が田宅宮に入る日は上位にします。午年生まれの持ち主なら、2027年の109日から午に冲する日を除くと100日です。その人の田宅宮には主星がなく、四化になる副星もないので流日化忌は田宅宮に入らず、命宮は化忌にならない紫微星(しびせい)なので、この100日から除く日は一日もありません。田宅宮に太陰星(たいいんせい)がある別の持ち主なら、乙の日は太陰星が化忌になるので、十日に一日は使えません。
この家が自分に合うかどうかは別の問題で、この家は自分に合うかをご覧ください。
着工前に土地の神を拝むか
台湾では、着工前に土地公(その土地の守り神)や地基主(家の土地に宿る霊)を拝み、工事を始めることを告げるのがよくあるやり方で、簡単なお供え物と線香を用意します。日本で地鎮祭をしてその土地の神に工事の無事を祈るのと同じ趣旨の習わしです。これは習俗で、地域によってやり方が違い、暦書の宜忌はこうしたことには触れていません。家のやり方に合わせてください。
まず施工業者とどの日に着工できるかを確かめ、家の持ち主の生年月日と生まれた時刻を用意してください。リフォームの日取りを選ぶから、またはページの最後で持ち主の命盤に合わせて選べます。暦の動土に宜しい日はみんなで共有するものですが、一人ひとりの持ち主の田宅宮に重ねると、使える日数は大きく変わります。