髪を切るのに縁起のいい日はある?中国の暦の考え方と日の選び方
髪を切るのに縁起のいい日を気にする必要はあるのか。中国の暦の「理髪」の意味、古い暦書が髪を切る日に忌む丁の日と毎月十二日・十五日、命宮で見る理由、正月に髪を切らない習俗の扱い、赤ちゃんの胎毛を剃る日の選び方を整理します。
ふだん髪を切るのに、縁起のいい日を選ぶ必要はほとんどありません。中国の暦でいう髪を切る吉日とは、台湾の伝統的な暦書である農民暦に「宜理髪(理髪に宜し)」と書かれた日のことです。農民暦は理髪に「生まれたばかりの赤ちゃんが初めて胎毛を剃ること、または出家して髪を落とすことに限る」と注を付けていて、もともとは儀式の意味がある剃髪の話で、月に一度のカットのことではありません。当サイトの吉日選びで使う暦データでは、2027年の一年で理髪に宜しい日は41日だけです。選ぶ意味があるのは、赤ちゃんの胎毛を剃る日と、年末年始や結婚式など大事な場面の前に気持ちよく整えたいときくらいです。
日本の暦では、新しいことを始めるのに一粒万倍日や大安を選ぶ人もいますが、「髪を切る日」を定めた暦書の制度はありません。当サイトの日の選び方は六曜ではなく、中国の伝統的な暦書に従っています。
| 場合 | 日を選ぶか | どうするか |
|---|---|---|
| ふだんのカット、髪型を変える | 不要 | 都合のいい日に行く |
| 結婚式、撮影、面接、人前に立つ前 | 選びたければ選ぶ | 数日前のうち理髪に宜しい日を探す |
| 年末年始 | 家の習慣しだい | 年末の数週間のうちに一日選ぶ |
| 赤ちゃんの胎毛を剃る | 伝統では最も重んじる | 最後の節を参照 |
古い暦書では「剃頭」:丁の日と毎月十二日・十五日を忌む
古い暦書には「剪髪」「理髪」という言葉はなく、「整容剃頭」といい、身だしなみを整えることと頭を剃ることを一つの項目にしています。『協紀弁方書』巻十一の「整容剃頭」の条では、除日・解神・除神が宜しく、忌むものとして一般の凶神のほかに、丁の日と毎月(旧暦)十二日・十五日をわざわざ挙げています。巻十の建除十二神(日本の十二直)でも、除日の宜しい事項に「整容剃頭」が入っています。
台湾の農民暦には「理髪」の一項しかなく、ネットにある「髪を切る吉日一覧」は、理髪に宜しい日を並べたものです。香港の伝統的な暦書である通勝にも理髪と書かれます。
当サイトで髪を切る日を選ぶときは、理髪に宜しい日だけを見て、『協紀弁方書』に従って丁の日と旧暦十二日・十五日を除き、さらにどの用事でも避ける月破・歳破・楊公忌・四離四絶を除きます。2027年の理髪に宜しい41日に丁の日はなく、十二日に当たる日が4日、十五日に当たる日が1日あり、すべて除くと33日残ります。暦書によって宜忌は少しずつ違うので、日数は割合の目安としてご覧ください。
髪を切る日を命宮で見る理由
当サイトの吉日選びでは、用事ごとに命盤の宮を一つ対応させていて、髪を切る日は命宮で見ます。命宮はあなた自身の姿、人に与える第一印象を表す宮です。当サイトの読み方では、顔立ちや雰囲気もまずこの宮を見ます。詳しくは命盤で顔立ちはわかるかをご覧ください。選び方は、その日の流日化忌が命宮に入る日は選ばないこと。化忌はその日、自分の見た目に満足しにくく気になりやすいという程度で、凶兆ではありません。流日の化禄・化権・化科が命宮に入る日は上位にします。
命宮に紫微星(しびせい)・天府星(てんぷせい)・天相星(てんそうせい)・七殺星(しちさつせい)しかない人は、紫微星は化忌にならず、ほかの三つは四化そのものを持たないので、流日の化忌は一年中命宮に入りません。命宮に太陽星(たいようせい)・太陰星(たいいんせい)・文昌星(もんしょうせい)のように化忌になる星がある人は、対応する天干の日を除くことになります。同じ理髪に宜しい日でも、使えるかどうかは人によって違います。
正月に髪を切らない、二月二日に頭を剃る:民間の習俗で、暦書の決まりではない
正月に髪を切らない:中国には正月に髪を切らないという言い伝えがありますが、日取りの古い暦書の条文には見当たりません。『協紀弁方書』の剃頭の忌は凶神と丁の日と十二日・十五日だけです。由来についての民間の説はいろいろで、定まっていません。家の年長者が気にするなら、年内に切っておけば言い争う必要もありません。
二月二日に頭を剃る:旧暦二月二日は「龍抬頭(りゅうたいとう)」と呼ばれ、この日に頭を剃る習俗があります。これは節句の習わしで、暦書の宜忌とは別のものです。当サイトの吉日選びで使う暦データでは、2027年の旧暦二月二日(新暦3月9日)はむしろ理髪を忌むと書かれています。習俗を大事にするなら習俗に従い、暦書に従いたいなら別の日を選んでください。
旧正月の前:2027年の春節(旧正月)は2月6日です。その前で理髪に宜しく、大凶日にも当たらない最後の日は1月27日(旧暦十二月二十日)、春節後で最も早いのは正月八日(2月13日)です。どちらも、さらにあなたの干支に冲(ちゅう)しないかを見る必要があります。
赤ちゃんの胎毛を剃る日:習俗と流れ
農民暦の「理髪」はもともとこのことを指しているので、胎毛を剃るのは理髪に宜しい日で選ぶことがいちばん多い場面です。以下は台湾でよく見られるやり方で、地域や家によって違うので、家の習慣に合わせて調整してください。
- 時期:生後一か月の前後が多く、満月祝い(生後一か月のお祝い)に合わせます。日本でいえばお宮参りのころです。
- 日を選ぶ:赤ちゃんの出生データで命盤を作成し、理髪に宜しく、赤ちゃんの干支に冲せず、丁の日と旧暦十二日・十五日でない日を選びます。
- 準備:鶏卵と鴨の卵を一つずつ、胎毛を入れる紅包(赤いご祝儀袋)か小箱。
- 剃るとき:大人が鶏卵と鴨の卵を赤ちゃんの頭の上でそっと転がし、縁起のいい言葉をかけます。卵の丸さにあやかる意味があります。
- 胎毛:剃った胎毛は大切にしまい、日本と同じように胎毛筆にして記念に残す人もいます。
剃ること自体は、慣れた人や出張の専門の人に任せましょう。日を選ぶのは、家族が安心するためです。
選ぶのであれば、まずどの場面のためかをはっきりさせてください。ふだんのカットなら気にしなくてかまいません。結婚式や撮影の前、赤ちゃんの胎毛なら、ページの最後で当人の命盤に合わせて選べます。暦の理髪に宜しい日は誰にとっても同じですが、一人ひとりの命宮に重ねると、残る日は人によって変わります。