来因宮とは:生まれ年の天干が入る宮の調べ方と意味(紫微斗数)
来因宮は、宮干が生まれ年の天干と同じになる宮です。十の年干ごとに地支が決まっていて、甲年は戌、乙年は酉、癸年は亥となり、子と丑には入りません。来因宮の早見表、自分の命盤での探し方、身宮との違い、この考え方の出どころを解説します。
来因宮(らいいんきゅう)は、命盤の中で宮干があなたの生まれ年の天干と同じになっている宮です。たとえば庚(かのえ)年生まれなら、十二宮のうち宮干が庚のマスが来因宮です。生まれ年の天干が決まれば、来因宮が入る地支も決まります。甲年は戌、乙年は酉、丙年は申と続き、癸年は亥で、子と丑の二つのマスには決して入りません。同じ年干に生まれた人は来因宮が同じ地支にありますが、それがどの宮にあたるかは、一人ひとりの命宮の位置で変わります。
紫微斗数の来因宮早見表
| 生まれ年の干 | 来因宮の地支 | 生まれ年の干 | 来因宮の地支 |
|---|---|---|---|
| 甲 | 戌 | 己 | 巳 |
| 乙 | 酉 | 庚 | 辰 |
| 丙 | 申 | 辛 | 卯 |
| 丁 | 未 | 壬 | 寅 |
| 戊 | 午 | 癸 | 亥 |
生まれ年の干は旧暦の年で見ます。紫微斗数の年は旧暦の元日(春節)で切り替わるので、新暦の1月から2月初めに生まれた人は、まだ前の旧暦年に入っていないかを先に確かめてください。旧暦の誕生日の換算をご覧ください。当サイトでは命盤作成プログラムで六千枚あまりの命盤を作って照合し、宮干が年干と同じで子・丑以外にあるマスが、すべてこの表の地支にあることを確かめています。
来因宮が子と丑に入らない理由
十二宮の宮干は、寅の宮から並べ始めます。生まれ年の天干で寅の宮の天干が決まり、そこから卯・辰・巳と十の天干を順に当てていきます。子と丑の二つのマスまで来たときには十の天干を一巡し終えているので、子・丑の宮干は寅・卯と重なります。
この重なりのため、二つの年干では同じ干のマスが二つできます。辛年生まれの人は卯と丑がどちらも辛、壬年生まれの人は寅と子がどちらも壬です。来因宮は寅・卯のほうを取り、子・丑のほうは取らないので、辛年は卯、壬年は寅になります。ほかの八つの年干は同じ干のマスが一つしかないので、この問題はありません。
自分の命盤で来因宮を探す方法
- 命盤に書かれた生まれ年の干支を見て、最初の一字を取ります。たとえば「庚午年」なら「庚」です。
- 当サイトの命盤では、どのマスにも宮干と地支が書かれています(たとえば「庚辰」)。宮干が庚のマスを探し、子・丑でなければそれが来因宮です。
- そのマスに書かれた宮名を見ます。たとえば庚辰のマスが田宅宮なら、あなたの来因宮は田宅宮です。
同じ庚年生まれでも、命宮が丑にある人なら辰は田宅宮ですが、命宮が申にある人なら辰は財帛宮になります。ですから「わたしの来因宮はどの宮か」は、生まれ年だけでは決まらず、必ず自分の命盤で確かめる必要があります。
来因宮と身宮の違い
身宮は生まれた時刻で決まり、命宮・夫妻宮・財帛宮・遷移宮・官禄宮・福徳宮の六か所にしか入りません。来因宮は生まれ年の天干で決まり、子・丑の二つの地支を除けば、十二宮のどこにでも入る可能性があります。二つは出し方も読み方も違います。ときどき同じマスに重なることがありますが、それは位置がたまたま重なっただけです。
来因宮という考え方の出どころ
来因宮は『紫微斗数全書』には出てきません。後の時代の飛星派の読み方でよく使われる考え方です。生まれ年の天干でこの宮を見つけて命盤の起点とし、各宮の宮干から四化を飛ばして、宮どうしがどう影響し合うかを見ます。この読み方は当サイトの鑑定書の読み方とは異なります。当サイトの鑑定書は、生年・大限(10年運)・流年(年運)の三層の四化がどの宮に入るかで読み、宮干から一宮ずつ四化を飛ばして推論することはしません。二つの読み方の違いは飛星派と三合派の違いをご覧ください。
命盤そのものについて言えば、来因宮の宮干はあなたの生年の天干なので、生年四化もこの天干から出ています。庚年生まれなら、太陽化禄・武曲化権・太陰化科・天同化忌の起点は、どれもこの「庚」です。生年四化をきちんと読みたいときは生年四化の見方をご覧ください。
無料で命盤を作成し、上の三つの手順で宮干が生まれ年の天干と同じマスを探して、それがあなたのどの宮かを書き留めておきましょう。