応用編

生年四化とは:生まれ年の天干で決まる四つの星と入る宮の読み方

紫微斗数の生年四化は、旧暦の生まれ年の天干で決まり、一生変わりません。年干ごとの化禄・化権・化科・化忌の一覧、旧正月で年を切り替える理由、四つの星が入る十二宮ごとの読み方がわかります。

命盤を作成すると、いくつかの星の横に「化禄」「化権」「化科」「化忌」という小さな印がつきます。これが生年四化です。生年四化は生まれた年の天干で決まり、同じ年干に生まれた人は同じ四つの星が化します。人によって違うのは、その四つがどの宮に入るかです。

紫微天府疾厄壬寅太陰財帛癸卯貪狼子女甲辰巨門夫妻乙巳廉貞天相兄弟丙午七殺父母戊申天同福徳己酉武曲田宅庚戌太陽官禄辛亥破軍奴僕壬子天機遷移身癸丑天梁旺禄命宮丁未水二局命主 武曲 身主 火星陽女
サンプル命盤:天梁化禄が命宮に入る例(あなたの命盤ではありません)

生年四化の決め方:旧暦の生まれ年の天干を見る

年干は旧暦の年で見ます。当サイトの命盤作成では、旧正月(春節)で年を切り替えます。日本では1月1日から新しい干支の年として数えることが多いのですが、紫微斗数では違います。新暦の1月や2月初めに生まれ、まだ旧正月を迎えていない人は、前の年の天干を使ってください。立春で年を切り替える流派もあり(四柱推命も立春で年を切り替えます)、誕生日が旧正月と立春の間にある人は、二つの数え方で天干が一つずれます。

年干は、西暦の一の位で調べられます。4が甲(きのえ)、5が乙(きのと)、6が丙(ひのえ)、7が丁(ひのと)、8が戊(つちのえ)、9が己(つちのと)、0が庚(かのえ)、1が辛(かのと)、2が壬(みずのえ)、3が癸(みずのと)です。たとえば1984年の旧正月以降に生まれた人は甲年、1990年なら庚年です。

年干化禄化権化科化忌
甲廉貞破軍武曲太陽
乙天機天梁紫微太陰
丙天同天機文昌廉貞
丁太陰天同天機巨門
戊貪狼太陰右弼天機
己武曲貪狼天梁文曲
庚太陽武曲太陰天同
辛巨門太陽文曲文昌
壬天梁紫微左輔武曲
癸破軍巨門太陰貪狼

戊、庚、壬などの年干は、流派によって四化表の書き方が違います。当サイトは上の表を使っています。四化それぞれの意味は紫微斗数の四化とはをご覧ください。

星を探してから、宮を探す

四つの星がわかったら、盤の上でそれぞれがどの宮に入っているかを探します。四つはたいてい別々の宮に散らばりますが、二つが同じ宮に入ることもあります。たとえば甲年の廉貞化禄と破軍化権は、廉貞星(れんていせい)と破軍星(はぐんせい)が同宮していれば、禄と権が同じマスに入ります。

四化の星どうしの距離が決まっている場合もあります。たとえば丁年は太陰化禄と巨門化忌です。巨門星(こもんせい)はいつも太陰星(たいいんせい)から地支を二つ進んだ位置にあり(太陰が子なら巨門は寅)、丁年生まれで太陰が命宮に入る人は、化忌が必ず福徳宮に入ります。太陰が夫妻宮に入るなら、化忌は命宮です。

化するのは主星だけではありません。丙、戊、己、辛、壬の年は、四化に文昌星(もんしょうせい)、文曲星(もんごくせい)、左輔星(さほせい)、右弼星(うひつせい)が含まれ、これらは補佐の星としてそれぞれの宮に入り、同じように数えます。

読むときは、一度に一つのことだけを問います。この宮が受け持つ分野が、どの四化に触れられているか。化禄はここに資源が来やすく、自分も力を注ぎたくなる場所。化権はここで責任を負い、自分で決める場所。化科はここで人の目に留まりやすく、物事をきちんと整えるのを手伝ってくれる人がいる場所。化忌はここが手放せず、何度も戻ってきて向き合う場所です。

化禄と化忌が十二宮に入るとき

四化の中でいちばんよく聞かれるのは禄と忌です。入る宮ごとに、おおよそ次のように読めます。

宮化禄がここに入る化忌がここに入る
命宮人当たりがよく、助けてもらいやすい自分への要求が高く、物事を心にしまいがち
兄弟宮きょうだいや仲間が助け合うきょうだいとの関わりが多く、お金の線引きが大事
夫妻宮恋愛で大事にされ、自分も尽くしたいパートナーを気にかけすぎ、小さなことで引っかかりやすい
子女宮年下や教え子との縁がよい子どもや年下のことで気をもむ時間が長い
財帛宮稼ぐ道が多いお金を固く握り、出入りの波が気になる
疾厄宮体力や生活リズムに余裕があるストレスが体にたまりやすく、生活リズムは自分で整える
遷移宮外に出たとき、外の場で力を発揮しやすい外を飛び回ることが多く、外出先で予定が変わりやすい
奴僕宮友人や同僚が手を貸してくれる人付き合いで他人のことに気をもみがち
官禄宮仕事のチャンスが多く、意欲的に取り組める仕事が頭から離れず、成果をとても気にする
田宅宮住まいや家の資源が安定している家や家事のことで何度も手間をかける
福徳宮自分を心地よく過ごさせるのがうまい考えることが多く深く、なかなか気が休まらない
父母宮目上の人や上司との縁がよい目上の人や上司とのことがいつも気にかかる

表は出発点にすぎません。同じ化禄でも、財帛宮に入っているのが武曲星(ぶごくせい)か太陽星(たいようせい)かで読み方は変わるので、主星の性質も一緒に見ます。化権と化科が入る宮も同じように読みます。化権の宮はあなたが自分から主導する場所、化科の宮はあなたが認められやすい場所です。

化忌は対宮と一緒に見る

化忌が一つの宮に入ると、その対宮も引っ張られます。これを「冲」(ちゅう)と呼びます。化忌が夫妻宮にあれば対宮は官禄宮で、恋愛で手放せないことが、仕事の時間やプレッシャーと絡み合いやすくなります。化忌が財帛宮にあれば対宮は福徳宮で、お金のことがそのまま気分に響きます。

ですから化忌を見たら、まずどの宮に入っているか、次に対宮はどこか、最後に三方に受け止めてくれる化禄や化権があるかを見ます。三方の見方は三方四正とはをご覧ください。「忌」の一字だけで、その宮のよしあしは決まりません。

生年四化と大限・流年の四化の違い

生年四化は一生変わらず、あなたが生まれつき最も得やすいもの、最も手放しにくいものがどのマスにあるかを示します。大限(10年運)が宮を移ると、その宮の天干でもう一度四化を起こし、その10年を受け持ちます。流年(年運)はその年の天干でもう一度四化を起こし、その一年を受け持ちます。

盤を読む順番は、まず生年四化がどこに入っているかを見て、それから大限と流年が要点をどの宮に移しているかを見ます。時間の層の読み方は大限・流年の見方をご覧ください。自分の生年四化を知りたい人は、命盤を作成してみてください。星の名前の横の小さな印がそれです。