今年は運気が悪い?紫微斗数で守りの年に気をつけること
今年は運気が悪いと感じるとき、紫微斗数では化忌が大限と流年に重なっているかを見ます。守りの年になる三つの条件、化忌が入った宮ごとに守ること、厄年との違い、今年が当てはまるかの調べ方がわかります。
今年は運気が悪い、何をやってもうまくいかない。そう感じる一年は誰にでもあります。紫微斗数(しびとすう)には「運気が悪い年」という名前の星や格はありません。古書が説いているのは、化忌(かき)という星の働きが、10年単位の運と1年単位の運に同時に重なったとき、物事が進みにくくなるということです。どの年に守りを固め、何を守ればよいかは、命盤から読み取れます。
紫微斗数で「うまくいかない一年」をどう見るか
『紫微斗数全書』巻三は化忌についてこう書いています。「小限逢之、一年不足;大限相遇、十年悔吝。二限并太歳交臨、断然蹭蹬。」化忌に小限が当たればその一年は物足りなさが残り、大限(10年運)が当たればその10年は悔いが多くなる。大限・小限・流年(年運)の三層がそろって当たったとき、はじめて本当に足止めを食う、という意味です。
ここで大事なのは「重なり」です。化忌に一つの層だけが当たっているなら、その層のことに少し気を配ればすみます。いくつもの層が同じことに当たると、何もかもうまくいかないように感じます。紫微家の命盤には小限を表示せず、大限と流年の二層で見ています。小限については小限とはをご覧ください。
化忌とは、心の中でずっと気にかかって手放せないことを指す働きです。悪いことが起きる合図ではありません。
守りの年になる三つの条件
紫微家の読み方では、次の三つのどれかに当てはまる年は、守りを意識したほうがよい年です。
- 流年の化忌が、大限の命宮か、生まれつきの命宮に入る。その年につまずきやすいことが、あなた自身に直接かかってきます。
- 流年の化忌が、生年の化忌や大限の化忌と同じ宮に重なる。同じことに二度三度と光が当たり、その宮のことがその年は特に詰まります。
- 流年の命宮と大限の命宮が同じ宮になる。その年のテーマとこの10年のテーマが重なり、良いことも悪いことも目立ちやすくなります。
2027年(丁未の年)を例にします。紫微斗数の年は旧正月で切り替わるので、2027年2月6日から翌年の旧正月の前日までがこの年です。この一年は、誰にとっても流年の化忌が巨門星(こもんせい)につきます。命宮に巨門星がある人は一つめの条件に当てはまります。丁の年に生まれた人は生年からもともと巨門化忌を持っているので、二つめに当てはまります。いま大限の命宮が未の宮にある人は、2027年の流年命宮も未なので三つめに当てはまります。三つとも当てはまる人は、その年に守ることが一か所に集まります。一つも当てはまらなければ、巨門化忌は命盤のどこか一つの宮で「言葉をはっきりさせる」ことを求めているだけです。
三つとも当てはまらない年は、どれほど忙しくても運気が悪い年とはいえません。一つ当てはまるのは、その分野に余裕を持たせておこうという合図であって、何かが起きる予告ではありません。出来事として読むのは、いくつもの条件が同じ宮を指したときだけです。流年の命宮や流年の四化の探し方は流年とは、流年の各宮の位置は流年の十二宮の見方にまとめています。
化忌が入った宮で、守ることが変わる
守るのは一年まるごとではなく、化忌が入ったその一つの宮です。
| 化忌が入る宮 | この一年でまず守ること |
|---|---|
| 命宮 | 自分の調子と決断。大事なことを一度に全部変えない |
| 財帛宮 | お金の流れ。大きな出費、投資、借り入れはいったん様子を見る |
| 官禄宮 | 仕事の権限と責任。転職するなら次の職場を決めてから動く |
| 夫妻宮 | 二人の決まりごと。大事な約束は書いて残す |
| 疾厄宮 | 生活リズムと休息。疲れたら止まり、具合が悪ければ受診する |
| 遷移宮 | 外出と環境の変化。予定や手続きは早めにすませる |
| 田宅宮 | 住まいと家のこと。契約書は一行ずつ確認する |
| 福徳宮 | 気持ちと睡眠。自分のための空白の時間を残す |
兄弟宮・子女宮・奴僕宮・父母宮に入ったときは、その人たちとの役割分担とお金の貸し借りを守ります。四化それぞれの意味は四化とはをご覧ください。
運気が悪い年にも、うまくいく分野がある
流年の四化には化禄・化権・化科もあり、化忌と一緒に四つそろって命盤に入ります。化忌の宮は守りが必要で、化禄の宮は思い切って動いてよい分野です。二つは同時に成り立ち、打ち消し合いません。「今年は運気が悪い」と言うとき、多くは化忌の宮だけを見ています。
大限が切り替わる前後の一、二年も、何をしてもうまくいかないように感じやすい時期です。それは10年分のテーマが引き継がれている途中だからで、詳しくは大限が切り替わるときの感覚に書きました。ここ数年の大きな流れのつかみ方はここ数年の運勢の流れの見方をご覧ください。
厄年・厄払い・安太歳との違い
日本では、運気が悪い年といえばまず厄年が思い浮かぶでしょう。厄年は数え年の年齢で決まり、神社やお寺で厄払いを受ける習わしです。年回りや天中殺のように、生年月日から「動かないほうがよい年」を出す考え方もあります。どれも紫微斗数とは別の仕組みで、紫微斗数の流年化忌と同じものではありません。厄年に当たっていても流年の化忌がどこにも重ならない人はいますし、その逆もあります。
台湾や香港などでは、その年の干支の神様である「太歳」をまつる「安太歳」や、寺院で灯明をあげる「点灯」という民間の習わしがあります。厄払いと同じく、心を落ち着かせるための行いです。行きたいなら行ってかまいませんが、前もっての準備の代わりにはなりません。干支どうしの関係で「太歳に当たる年」を決めるのもまた別の民間の数え方で、命盤上の流年化忌とは一致しません。安太歳と日本の厄払いの違いは厄払いは必要か、安太歳と厄年の違いで詳しく扱っています。
紫微家の読み方では、守りの年に本当に役立つのは次の三つです。化忌が入った宮の大事な決断には時間の余裕を持たせる。お金と約束にかかわることは文字にして残す。生活リズムと休息を整え、いちばん疲れているときに大きな決断をしない。
今年が守りの年かどうか調べる
無料で命盤を作成すると、命盤の上部に今年の化忌があなたのどの宮に入るかが表示されます。次に、その宮が生まれつきの命宮か、いまの大限の命宮かを確かめてください。今年と今月の詳しい読み解きは運勢のページにあります。守るべき宮がわかったら、その分野で今年いちばん大事なことを一つ選び、早めに準備を始めましょう。