紫微斗数の流年の見方:流年の命宮・夫妻宮・財帛宮に入る星の読み方
紫微斗数の流年の見方を、流年の命宮をその年の地支のマスに置いて十二宮を並べるところから解説します。2026・2027年の地支対照表、流年の命宮と太歳の関係、七殺星や天梁星に入る年の読み方、流年の夫妻宮・財帛宮・疾厄宮で見ることがわかります。
紫微斗数の流年(年運)の見方は、まず流年の命宮をその年の地支のマスに置き、残りの十一の宮を命宮から数えて兄弟宮・夫妻宮・子女宮・財帛宮・疾厄宮・遷移宮・奴僕宮・官禄宮・田宅宮・福徳宮・父母宮の順に並べることから始まります。同じ年なら、誰の流年の宮もみな同じ地支の組に入ります。違うのは、そのマスがあなたの本命では何宮で、どの星が入っているかです。流年は旧暦の元日(春節)で切り替わり、日本のように1月1日では替わりません。流年とは何か、大限(10年運)とどう合わせて見るかは大限と流年の見方をご覧ください。
流年の十二宮の並べ方:2026年・2027年の対照表
2026年の丙午(ひのえうま)年は旧暦の元日にあたる2月17日から2027年2月5日まで、2027年の丁未(ひのとひつじ)年は2月6日から2028年1月25日までです。流年の命宮は2026年が午、2027年が未にあり、残りは順にさかのぼって並びます。
| 流年の宮 | 2026年 丙午 | 2027年 丁未 |
|---|---|---|
| 流年命宮 | 午 | 未 |
| 流年兄弟宮 | 巳 | 午 |
| 流年夫妻宮 | 辰 | 巳 |
| 流年子女宮 | 卯 | 辰 |
| 流年財帛宮 | 寅 | 卯 |
| 流年疾厄宮 | 丑 | 寅 |
| 流年遷移宮 | 子 | 丑 |
| 流年奴僕宮 | 亥 | 子 |
| 流年官禄宮 | 戌 | 亥 |
| 流年田宅宮 | 酉 | 戌 |
| 流年福徳宮 | 申 | 酉 |
| 流年父母宮 | 未 | 申 |
当サイトの命盤には本命の十二宮だけを表示しているので、流年の宮はこの表の地支を命盤で探してください。たとえば2027年の流年夫妻宮は巳にあります。あなたの命盤の巳の宮が本命の官禄宮なら、この一年の恋愛や協力関係は仕事と結びつきます。今年と今月の解説は運勢のページにあります。
流年の命宮は太歳の宮:太歳入卦とは
当サイトの命盤作成では、流年の命宮は太歳(たいさい)のいるマスそのものです。その年の地支が本命十二宮のどの宮に入るか、その宮が太歳の宮であり、同時に流年の命宮でもあります。二つは同じマスで、ずれることはありません。
太歳入卦(たいさいにゅうか)とは、このマスを起点にして、どの星が入っているか、流年四化がどこに入るかを見ることです。答えてくれるのは「この一年、物事が人生のどの分野に集まるか」という問いです。
太歳の宮の探し方は簡単です。その年の地支を見て、本命十二宮の中から同じ地支のマスを探します。当サイトはこのマスに流年の命宮を置き、そこから流年の十二宮を重ねます。太歳が官禄宮に入れば、この一年は仕事や役目で名指しされやすくなります。夫妻宮に入れば、関係や立場の問題が持ち出されやすくなります。命宮に入れば、あなた自身の状態が大きく映し出されます。
太歳が遷移宮に入る人は、外出、環境の変化、外での評価がこの一年の主役になります。そのとき大限が官禄宮を通っていれば、移動はたいてい仕事のためです。大限が田宅宮を通っていれば、移動は住まいや家族と結びつきます。太歳はこの一年がどのマスかを名指しし、大限はこの十年がなぜそこに触れるのかを教えてくれます。
民間信仰の太歳と、命盤の太歳は別のもの
民間信仰でいう太歳とは
中国や台湾の寺廟でいう太歳は、その年を司る歳神のことで、干支や「犯太歳(太歳にぶつかる)」「安太歳(太歳を祀って一年の平穏を願う)」と結びついています。日本の厄年や厄払いに近い位置づけの考え方です。紫微斗数の太歳はそれとは別のもので、その年の地支が本命十二宮のどこに入るかというマスを指し、当サイトではそれがそのまま流年の命宮です。二つはたまたま同じ言葉を使っているだけで、出どころも使い方も違います。「今年の太歳は」と聞いたら、それが寺廟の歳神の話か、命盤の宮の話かをまず確かめれば、干支の話をそのまま命盤の結論にしてしまうことを防げます。民間の太歳の風習については安太歳は意味があるのかをご覧ください。
値太歳とは
値太歳(ちたいさい)は民間信仰の言葉で、あなたの干支がその年の地支と同じであること、日本で言う年男・年女の年を指します。これは干支の層だけの話で、そのまま運勢のよしあしにはつながりません。命盤では、その年の地支が本命のどの宮に入るか、その宮こそがこの一年に光の当たる場所です。同じ値太歳の人でも、命宮の位置が違えば、光の当たる宮も違います。影響を判断するには、やはりそのマスの主星と四化に戻ります。
太歳は神なのか
寺廟では神ですが、命盤では神ではありません。命盤の太歳は宮の座標にすぎず、神格を持たず、怒ることも罰を下すこともありません。太歳が夫妻宮にあるのは、この一年関係に光が当たるという意味で、神様があなたの結婚を見張っているわけではありません。光の当たったマスで取り組むのは、関係、役目、住まいといった、人の側のことです。
太歳を拝むことと命盤の関係
太歳を拝むのは民間の風習で、安心を得たい、一年を平穏に過ごしたいという気持ちから来ています。命盤の推論とは連動していません。必要だと感じれば行ってかまいませんが、それで命盤の光の当たる宮が変わるわけではなく、契約や体調や帳簿の問題が自然に片づくわけでもありません。休むべきときは休み、はっきり書くべきことははっきり書く。拝んで心を落ち着けるのはよいことですが、物事はやはり自分で取り組みます。
太歳の宮に持ち込むもの:星と流年四化
太歳入卦では、二つのものをそのマスに持ち込みます。一つ目は本命の星です。主星、副星、煞星(さっせい、凶星のこと)はそのままそこにあり、太歳は照明を明るくするだけで、星が入れ替わるわけではありません。二つ目は、流年の天干がもたらす化禄・化権・化科・化忌、つまり流年四化です。言葉の意味は四化とはをご覧ください。当サイトの流年四化はその年の天干だけを使い、太歳の宮の宮干から別に四化を飛ばすことはしません。
流年の具体的な出来事を一つ尋ねるときの順番は、大限のテーマ、太歳の宮(流年の命宮)、流年四化の入る宮、対宮と三合が呼応しているか、の四つです。この四段階が実際の生活と結びついて初めて、太歳入卦は役に立ちます。流年四化だけを見て大限を見ないと、化忌一つを一年じゅうの災難のように読んでしまいがちです。
光の当たる分野と、それが及ぶところ
ここで見るのは人生の分野で、干支の吉凶とは関係ありません。太歳が奴僕宮にあれば、同僚、協力者、友人関係の出入りが多くなりやすく、福徳宮にあれば、一人のときの気持ちやお金の使い方が大きく映し出されます。対宮も連動します。太歳が疾厄宮にあれば、疾厄宮と父母宮は対宮どうしなので、目上の人や書類に関するテーマも同時に動きやすくなり、財帛宮にあれば、福徳宮と対宮どうしなので、お金を使う気分の線も一緒に動きやすくなります。
三合は層を加えます。太歳が命宮にあれば、財帛宮と官禄宮が同じ時期に書き換わることが多く、夫妻宮にあれば、遷移宮と福徳宮も一緒に騒がしくなりがちです。大限がその組の一つの宮を通り、太歳が同じ組の別の宮を照らすと、何もかもが動いているように感じます。これは同じグループの宮同士が連動して相次いで焦点が当たっているからで、歳神が怒っているかどうかとは関係ありません。
流年の命宮が七殺星に入る年
流年の七殺は、その年の地支がちょうどあなたの本命で七殺星(しちさつせい)のいるマスにあたる、ということです。この一年は自分の手で直接動きたくなり、プレッシャーを一人で背負いがちで、道を切り開くことや、長く引きずってきた難題の片づけに向いています。七殺星の三合には必ず破軍星(はぐんせい)と貪狼星(どんろうせい)がいるので、流年の命宮が七殺星に入る年は、流年の財帛宮と流年の官禄宮も必ず破軍星と貪狼星になります。命宮・財帛宮・官禄宮の三つがそろって殺破狼になり、変化はたいてい仕事と収入に集まります。殺破狼とはをご覧ください。
七殺星が子・午・寅・申にあって命宮に入る人には、別に格局の読み方があります。七殺朝斗格をご覧ください。流年が七殺星に入るのは、この一年のリズムを表すもので、性格が変わったという意味ではありません。
流年の命宮が天梁星に入る年、天梁星が単独の年
流年の命宮が天梁星(てんりょうせい)に入る年は、人の面倒を見る、人をかばう、目上の人や制度に関わることを頼まれやすく、あなたの言葉にも重みが出ます。天梁星が単独で入るのは子・午・丑・未・巳・亥の六つの宮で、対宮はそれぞれ太陽星(たいようせい)・天機星(てんきせい)・天同星(てんどうせい)です。流年で天梁星が単独のときは、向かいの星も一緒に読みます。太陽星が向かいなら、面倒を見ることがたいてい表立ったものになります。天機星が向かいなら、物事が何度も変わります。天同星が向かいなら、人のことで忙しくして、自分のことを忘れがちです。天梁星の四化の読み方は天梁化禄をご覧ください。
流年の命宮が武曲・天府、廉貞・天相に入る年
この二組はどちらも子・午の二つの宮にしか現れないので、子年と午年にしか巡ってきません。2026年の丙午年は流年の命宮が午にあるので、午の宮に武曲星(ぶごくせい)・天府星(てんぷせい)、または廉貞星(れんていせい)・天相星(てんそうせい)が入っている人は、今年がその年です。
流年が武曲・天府:お金と守りの一年です。収入、予算、貯蓄が前面に出てくるので、帳簿を整理し、守るべきものを守るのに向いています。
流年が廉貞・天相:立場と決まりごとの一年です。契約、肩書き、取り決めた分担を改めて決め直すことになります。2026年は誰の流年四化にも廉貞化忌が入るので、午の宮が廉貞・天相の人は、流年の命宮に廉貞化忌があることになります。廉貞化忌とはをご覧ください。
流年の夫妻宮の見方
流年の夫妻宮は、この一年の恋愛と協力関係を見ます。まずその地支(2026年は辰、2027年は巳)を探し、次にそのマスがあなたの本命で何宮か、どの星が入っているかを見ます。本命の夫妻宮は一生を通じた恋愛でのあなたの姿を、流年の夫妻宮はこの一年に出会う関係の課題を表します。たとえば本命の財帛宮にあたれば、この一年二人がいちばんよく話すのはお金のことです。
結婚や別れといった出来事は、大限も夫妻宮の組を通り、そこに流年四化が照らし込むなど、いくつもの条件が同時にそろって初めて言えることです。流年の夫妻宮が表すのはあなたの側のことだけで、相手がどんな人かはわかりません。
流年の財帛宮の見方
流年の財帛宮は、この一年のお金の出入りを見ます(2026年は寅、2027年は卯)。そのマスに入っている星が、この一年のお金の使い方の姿です。武曲星なら収支を細かく計算する必要があり、貪狼星なら多く稼ぎたいぶん多く使いたくもなり、天同星ならお金のことが先延ばしになりがちです。流年の化禄が流年の財帛宮に入れば入金の機会が増え、化忌が入れば帳簿と資金繰りに気を配る必要があります。財帛宮の対宮は福徳宮なので、お金のプレッシャーはそのまま気持ちに響きます。
流年が疾厄宮に入るとき
「流年が疾厄宮に入る」には二つの意味があります。一つは流年の疾厄宮(2026年は丑、2027年は寅)で、この一年の生活リズムとストレスを見ます。もう一つは、その年の地支がちょうどあなたの本命の疾厄宮にあたる場合で、この一年は流年の命宮が本命の疾厄宮にあるので、自分の状態が生活リズムや体力に表れやすくなります。どちらも、この一年は休みをきちんと確保し、体調がすぐれなければふだんどおり医療機関を受診する、と読みます。どんな病気になるかを命盤から推すことはできません。
流年を読むときに間違えやすいこと
太歳入卦の使い道は、実はとても限られています。まずこの十年の大限がどの宮に焦点を当てているかを確かめ、そのうえで太歳の宮を使って「この一年、光はどこに当たり、どこまで及ぶか」に答えます。すでに起きている、あるいは今まさに起きている一年の出来事をひもとくのには向いていますが、厄払いをするかどうか、運を変えるかどうかを決めるためのものではありません。
いちばん多い間違いは、干支をそのまま十二宮に当てはめることです。干支どうしの冲(ちゅう)・害・破は民間の注意書きで、紫微斗数の太歳は宮の位置です。同じ年に両方を見てもかまいませんが、「何年生まれか」と「命盤のどのマスに光が当たるか」は別の話です。次に多いのは、生まれた時刻が確定していないのに流年を読むことです。地支の宮が一つずれれば、太歳の宮も流年の命宮もまるごと違うマスになってしまいます。また、太歳入卦で裁判の勝ち負けや確実なもうけを尋ねる人もいます。契約に光が当たったら契約書を読み、お金に光が当たったら帳簿を照らし合わせましょう。命盤が示すのは傾向で、お金や法律の判断の代わりにはなりません。
一つの旧暦年の全体のリズムは紫微斗数の流年の運勢、2027年にどの干支が太歳にぶつかるかは2027年の犯太歳一覧をご覧ください。
無料で命盤を作成し、上の表を見ながら今年の流年の命宮・流年の夫妻宮・流年の財帛宮の三つのマスに印をつけて、それぞれがあなたの本命のどの宮にあたるかを確かめてください。