起業占い:起業に向いているかを官禄宮と財帛宮で見る
起業に向いているかを見る、紫微斗数の起業占いです。官禄宮で決まった勤務表のない働き方に耐えられるか、財帛宮で収入が途切れたときに冷静でいられるか、福徳宮と奴僕宮でリスクの許容度と仲間を見ます。開業に向く大限の見方も解説します。
起業するべきかを紫微斗数(しびとすう)で占うとき、まず見るのはプレッシャーへの強さで、いつから稼げるかは別のテーマです。このページでは、自分で事業を背負うのに向いているかだけを見ます。官禄宮は決まった勤務表がないときに空回りしないか、財帛宮は現金が途切れたときに慌てて判断しないか、福徳宮はどれだけのリスクに耐えられるかです。さらに奴僕宮で、仲間を見つけられるか、一人でやるしかないかを見ます。この四つの宮がどれも受け止められるなら、自分で始めることを考えてかまいません。受け止められないなら、どれほど良いアイデアでも、開業は不安の場所を変えるだけになりがちです。
起業に向いているかは、官禄宮の星で決まる
破軍星(はぐんせい)が官禄宮にあると、古い枠組みに長くとどまれず、自然と自分でやりたくなります。気をつけたいのは、変えるたびに成果を残すことで、毎回ゼロからやり直さないことです。七殺星(しちさつせい)が官禄宮にあると、難しい勝負や勝ち負けのはっきりした場が好きで、挑戦がないと息が詰まります。起業は性に合っていますが、一人で持ちこたえられるぶん、仕組みづくりを面倒がりがちです。貪狼星(どんろうせい)が官禄宮にあると、チャンスが多く新しいものが好きで、人付き合いが必要な商売や、商品をたびたび改良する事業に向いていますが、始めたことを締めくくれないのがいちばんの弱点です。
天府星(てんぷせい)や天相星(てんそうせい)が官禄宮にある人は、規則、階層、引き継ぎのある環境に慣れているので、決まった勤務表や制度がないと、やりにくく感じるかもしれません。こうした人も起業はできますが、先に自分で仕組みを作る必要があります。顧客対応の流れ、帳簿、作業時間を自分で書き出すことです。武曲星(ぶごくせい)が官禄宮にある人は、専門性で一歩ずつ積み上げる型で、請負、技術、手仕事を商売に変えられますが、自由だと証明するためだけに会社を作るのは避けたいところです。官禄宮に主星がないときは対宮の夫妻宮の星を借りるので、協力、譲り合い、誰が主導するかが、そのまま経営の問題になります。
財帛宮:収入が途切れたとき、計算するか、慌てるか
起業でいちばんつらいのは、給料のない数か月です。武曲星や天府星が財帛宮にあると、収入が堅実で守りも固く、閑散期を乗り切りやすく、見積もりもはっきり出しやすいほうです。貪狼星か破軍星が財帛宮にあると、稼ぐチャンスは多いものの財布のひももゆるく、売上が入るとすぐ自分へのご褒美や再投資に回し、口座にはやはり何も残らないことがあります。太陰星(たいいんせい)が財帛宮にあると、貯金の額にとても敏感で、お金が苦しくなると極端に切り詰めたり、つい値引きに応じたりしがちです。
財帛宮に化忌があると、お金の話になった途端に身構えてしまい、代金を受け取れない、むやみに値下げする、あるいは借りられることを実力と思い込む、といった形が出ます。財帛宮に化禄があれば仕事は来やすいのですが、手元を通ったお金が残るとは限りません。財帛宮はお金が入る宮、田宅宮はお金が残る宮で、入ったお金が残らないと、圧力はまず手元の現金に表れます。お金の入り方と残り方は生年月日の金運占い:お金が貯まる体質かで解説しています。
福徳宮と奴僕宮:リスクの限度と、いっしょに背負う人
福徳宮は、一人でいるときに落ち着いていられるか、損をしたときに粘るか切るかを見ます。福徳宮に化忌があると、感情が先に判断を左右し、夜は眠れず、昼は平気なふりをしなければならず、考えるほど自信がなくなります。七殺星か破軍星が福徳宮にあると、立ち止まるとかえって落ち着かず、物事が進んでいれば持ちこたえられますが、いちばんつらいのは足踏みです。天同星(てんどうせい)や太陰星が福徳宮にある人は、ひと息つく時間を残しておく必要があり、年中無休で働くと、先に心が折れます。
奴僕宮は、適した人を見つけられるかを見ます。奴僕宮が穏やかで、左輔星(さほせい)・右弼星(うひつせい)があれば、共同経営者、外注先、初期の社員を受け止めやすいほうです。奴僕宮に化忌があるか、擎羊星(けいようせい)・陀羅星(だらせい)があると、口約束の義理は当てにせず、出資比率と役割分担はなおさら書面で固めておきます。共同経営の注意点は共同経営の前に奴僕宮を見るで解説しています。気力だけで踏ん張っても長くは続きません。人手、予備資金、仕組みが必要です。
大限がどの宮に来たら開業するか
向いているかどうかは生まれつきの命盤の話で、いつ開業するかは大限(10年運)で見ます。大限が官禄宮か命宮を通る10年は、もともと役割が変わる時期なので、自分で事業をするのは比較的順調です。大限が財帛宮を通るなら、稼ぎ方が変わっている最中で、個人の請負を法人にする、副業を本業にするといった移行がかみ合いやすくなります。大限が福徳宮か疾厄宮を通るなら、まず充電し、体を大事にする時期で、ここで起業によって自分を証明しようとすると、先に心身がすり減りがちです。
生年の化忌が財帛宮にあるのは、一生のお金の扱い方のくせで、商売をしてはいけないという意味ではありません。大限の化忌が財帛宮に入る10年は資金繰りの圧力が大きくなるので、開業の前に失ってもよい上限を書き出しておきます。開業後いつから稼げるか、赤字のときにどこから漏れているかは、起業はいつから稼げるかを参照してください。時間の分け方は大限・流年の見方で解説しています。
地空・地劫や化忌が官禄宮・財帛宮にあるとき
地空星(ちくうせい)・地劫星(ちこうせい)が官禄宮か財帛宮にあると、一般的な道を歩くとしっくりこず、アイデア、請負、自分でやることのほうに手ごたえを感じる人がいます。ただ、それだけで起業に向いているとは言えません。地空・地劫は「つかみきれない」という意味で、合った場所で使えば別の道が開け、使い方を誤れば計画が空振りします。読み方は地空・地劫とはへ。官禄宮に化忌があるなら、社長になりたいのか、ただ会社に行きたくないのかを先に見分けること。後者なら、今の仕事の問題がそのまま自分の会社に持ち込まれます。
最後は三つのことに戻ります。勤務表がなくても空回りしないか、口座がゼロのときも冷静に判断できるか、自分の足りないところを補ってくれる人がいるか。三つとも受け止められるなら、試す価値があります。受け止められないなら、まず本業と手元のお金の流れを守り、退路を一つ残しておきましょう。無料で命盤を作成して官禄宮・財帛宮・福徳宮・奴僕宮を確かめ、お金との付き合い方は財帛宮で見るお金でも照らし合わせてみてください。