仕事とお金

大きな買い物の前に:財帛宮と福徳宮で見る「買っていい時期」と吉日

大きな買い物の吉日を探す前に、財帛宮と福徳宮でその出費に耐えられるかを確かめる紫微斗数の見方です。先に計算しておく四つのこと、買っていい10年と1年の見分け方、一粒万倍日や大安のような暦の吉日との違いを解説します。

大きな買い物の吉日を調べる人は多いのですが、日を選ぶ前に確かめておきたいことがあります。車、家電の買い替え、まとまった講座の申し込み、遠くへの旅行など、給料の何か月分もを一度に払う出費について、紫微斗数(しびとすう)の命盤で見られるのは二つです。財帛宮は、それを払ったあとも収入が回り続けるか。福徳宮は、買ったあとに安心できるか、かえって不安になるかです。ここでいう「耐えられる」とは、その出費を生活費から切り分けられるという意味で、買うかどうかを決めるのはあなた自身です。もうけるか、投資するかは別のテーマなので、投資に向いているかを参照してください。

太陰子女乙卯貪狼夫妻丙辰巨門兄弟丁巳廉貞天相命戊午天梁父母己未七殺福徳庚申天同田宅辛酉武曲官禄壬戌太陽奴僕癸亥破軍遷移身甲子天機疾厄乙丑紫微旺天府廟財帛宮甲寅火六局命主 破軍 身主 文昌陽男
サンプル命盤:財帛宮を示しています。あなた自身の命盤ではありません

買い物の吉日と、紫微斗数で見る時期の違い

日本では、大きな買い物や財布の新調に一粒万倍日、天赦日、寅の日、大安といった暦注や六曜を選ぶ人が多くいます。紫微斗数の命盤は、こうした特定の一日の吉凶を出すものではありません。命盤で見るのは、この10年の大限(10年運)とこの1年の流年(年運)が、お金や心の宮をどう照らしているか、つまり「この時期にこの出費に耐えられるか」です。契約の日取りまで決めたいなら、紫微家の吉日選びで「契約」を選ぶと、中国の伝統的な暦書の吉凶(良い日・避ける日)にもとづいて日を出せます。日本の六曜とは別の体系なので、併せて使ってもかまいません。

先に計算しておく四つのこと

大きな買い物で問題が起こるのは、その場で払えないときよりも、その後の四つでつまずくときのほうが多いのです。

一つ目は、生活費と切り分けられているか。その出費と家賃や食費が同じ口座から出るのか、払ったあと翌月にいくら残るのか。

二つ目は、持ち続けるためのコスト。メンテナンス、消耗品、月額料金、保険、将来手放すとき売れるかどうか。頭金を払ったあとも、こうした出費はずっと続きます。

三つ目は、後悔の期間。買ったあと眠れなくなり、翌日さらに付属品を買い足すなら、多くは気持ちをなだめているだけで、必要が増えたわけではありません。

四つ目は、分割払い。毎月なら払えそうに見えても、一度に空になる出費を3年に引き延ばしただけで、この先しばらく手元が縛られます。

財帛宮と福徳宮の見方

財帛宮の対宮は福徳宮、三合は命宮と官禄宮です。命宮は、大きな出費を前にしたとき、まず計算するのか、まず飛びつくのか、店員やその場の雰囲気に流されるのかを見ます。官禄宮は本業の収入が安定しているかで、仕事がまだ動いている時期の大きな出費は、そのまま翌月の家賃の重さになります。

武曲星(ぶごくせい)が財帛宮にある人は数字に敏感で、自分で上限を決めればたいてい守れます。貪狼星(どんろうせい)か破軍星(はぐんせい)が財帛宮にある人は、気に入ったものをその場で決めやすいので、一度その場を離れて一日置くのが向いています。天同星(てんどうせい)や太陰星(たいいんせい)が福徳宮にある人は、買ったあと値打ちがあったかを何度も考えがちです。七殺星(しちさつせい)や破軍星が福徳宮にある人は、手が空いていると落ち着かず、買い物がその空白を埋める役になりがちです。

財帛宮に主星がないときは対宮の福徳宮の星を借りて読むので、お金の使い方が気分に大きく左右されます。主星のない宮の読み方は紫微斗数で命宮に星がない(命無正曜)とは:主星のない宮の読み方へ。

田宅宮は財帛宮の三方四正には入りませんが、そのお金をどこから出すかを見る宮です。貯金、予備費、家の蓄えです。地空星(ちくうせい)・地劫星(ちこうせい)が田宅宮か財帛宮にあると、まだ残っていると思っていたお金が少し欠けていることが多いので、予算は割り引いてから計算します。擎羊星(けいようせい)が財帛宮か福徳宮にあると急いで買いがちで、陀羅星(だらせい)があると請求書を見るのを先延ばしにしがちです。収入、貯金、出費の三層の分け方は生年月日の金運占い:お金が貯まる体質かで解説しています。

この10年は大きな買い物に向いているか

生年四化が語るのは、お金や楽しみとの長い付き合い方で、なぜ大きな金額を前にすると緊張するのか、あるいは勢いづくのかを説明します。大限の四化はその10年だけのものです。

大限の化禄が財帛宮に入る10年は、手元に余裕のある時期が多く、大きな買い物の機会と誘惑が同時に来ます。化権が財帛宮か福徳宮に入るなら、決断を自分で引き受ける必要があり、店員やグループの意見、パートナーの一言に判断を預けると、あとでいちばん傷つきます。化科が財帛宮に入ると、自分にはふさわしいと思うことを、今買えることと取り違えやすくなります。化忌が福徳宮に入る10年は、なぜ買いたいのかを先にはっきりさせておきましょう。大きな買い物で自分にはまだ余裕があると証明しようとすると、たいてい先に家計が破れます。

大限の化禄が田宅宮にしか入らず、財帛宮と福徳宮の三方四正を照らさないなら、この10年の余裕の感覚は家の蓄えや不動産から来ていることが多く、手元に回るお金が増えているとは限りません。家の蓄えで楽しみのための大きな買い物をするなら、特に慎重に。化禄と化忌のつなげ方は循環禄忌とはへ。

今年は思い切って買っていいか

大限が財帛宮を通る10年は、ルールを決め直す時期です。一度に動かせる上限、帳簿を見直す頻度、手をつけてはいけないお金。福徳宮を通るなら、まずなぜ買うのかを確かめましょう。田宅宮を通るなら、その出費で貯金が空にならないかを確かめておきます。官禄宮を通るなら、仕事がまだ変わっている最中なので、大きな買い物をご褒美にするのは向きません。遷移宮を通るなら、交通、二拠点の生活、引っ越しが予算を先に占めるかもしれません。車は必要なのか見栄なのかは、車を購入するべきかで扱っています。

流年が見るのは、この1年に契約してよいかどうかです。流年の化禄が財帛宮か福徳宮に入る年は、お金に余裕があるときほど、先に生活費を移してから考えます。流年の化忌が財帛宮か福徳宮に入る年は、新しい固定費を増やさず、欲しいものは1か月置いてから見直します。流年に地空・地劫が重なるなら、まだ入っていないお金で支払わないことです。時間の流れは大限・流年の見方で解説しています。

さかのぼって確かめることもできます。後悔した出費と、実は問題なく乗り切れた出費を一つずつ選び、そのときの大限と流年の四化がどこにあったかを見ます。合っていれば、この読み方で次の出費を見てかまいません。

買う、待つ、先に上限を決める

必要が本物で、財帛宮でその金額を切り分けられ、福徳宮で買ったあと安心でき、本業の収入が見通せて、貯金を穴埋めに使っていないなら、買ってかまいません。ただし先に持ち続けるためのコストを計算し終えてください。

福徳宮が買い物で気分を直そうとしている、あるいは収入がまだ揺れているなら、まず待ちます。生活費と買いたいもののお金を別の口座に分け、2〜3週間たってもまだ欲しく、値段にも納得できるなら、そのとき買います。

大限が財帛宮にも福徳宮にも来ていないのに、ある年だけ特に買いたくなったなら、まず上限、冷却期間、どの口座から出すかを書き出してください。分割払い、ローン、契約は、金利と手元のお金の流れで判断します。命盤で示せるのは、どの段階で自分が手をゆるめやすいかです。