自化忌とは:紫微斗数の自化禄・自化権・自化科・自化忌の見方
自化忌とは、ある宮の天干がその宮にある星を化忌にすることで、外からの打撃ではなく、自分で自分を止めてしまう形として読まれます。自化の見分け方、自化禄・自化権・自化科・自化忌の四つの違い、読み違えやすいところをまとめました。
自化忌(じかき)とは、ある宮の天干(宮干)が、その宮に座っている星を化忌にすることです。外から何かがぶつかってくるのではなく、その宮が自分で自分を止めてしまう形として読まれます。自化には自化禄・自化権・自化科・自化忌の四つがあります。
自化は紫微斗数(しびとすう)の飛星派の読み方で、当サイトの命盤作成と鑑定書では使いません。当サイトは三合派の読み方をとり、四化は生年・大限・流年(今月の運勢ではさらに流月(月運))それぞれの天干から出します。
自化は、生年の化禄・化権・化科・化忌とは別の仕組みです。ある宮の天干が、自分の宮に座っている星を化すので、チャンス、権限と責任、評判、こだわりが、すべてその宮の中で起こります。禄・権・科・忌の意味は「四化とは」を、飛宮の考え方は「飛星派と三合派」をご覧ください。
自化と生年四化は分けて見る
生年四化がある宮に入るのは、一生を通じてその分野に光が当たることです。資源、責任、注目度、あるいは課題が、その宮に置かれます。自化は宮干から四化を飛ばし、化された星がたまたまその宮にあるので、出来事がその宮の中で完結します。自分で自分に扉を開くような、あるいは自分で自分をすり減らすような形です。よく話題になる禄忌のループについては「循環禄忌」をご覧ください。あちらは宮と宮を結ぶ線で、自化は線が外に出ずにその場で回っているものです。
自化かどうかは、二つの問いで判断します。この宮の天干はどの星を化すか。その星はこの宮に座っているか。両方とも「はい」のときだけ自化と呼びます。どちらかが欠ければ、生年の四化の位置か、宮と宮の間の飛ぶ線にすぎません。生年の化忌が夫妻宮にあるのは、恋愛の分野でしがみつきやすいということで、まだ自化ではありません。
各宮の天干は、生まれ年の天干から出します(口訣「五虎遁」:甲己之年丙作首。甲年と己年は寅の宮を丙寅とし、そこから順に並べる、という意味です)。当サイトの無料の命盤は、いまは星に生年四化を表示するだけで、宮干の飛ぶ線は描きません。自化を見たいときは、各宮の天干を自分で出して照らし合わせる必要があります。
自化の四つの形
四つの形は、禄・権・科・忌に対応しています。忌は気が抜ける形として読まれることがいちばん多く、禄・権・科は不運とは関係ありません。その宮が自分で生み出して自分で使うもので、外からは収入として見えないこともある、ということです。
| 形 | 宮の中で起こっていること | よくある姿 | 読み違えるとこうなる |
|---|---|---|---|
| 自化禄 | 自分でチャンスを生み、自分で消化する | 財帛宮の自化禄:お金が入っても、同じ習慣の中で使い切る | 必ずお金持ちになると思う |
| 自化権 | 自分で主導し、自分で背負う | 官禄宮の自化権:役職もプレッシャーも自分から引き受けたもの | 必ず出世すると思う |
| 自化科 | 自分で体面を保ち、認められたい | 命宮の自化科:自分の印象の点数をとても気にする | 必ず有名になると思う |
| 自化忌 | 自分で自分を止め、宮の気が抜ける | 夫妻宮の自化忌:つまずきの元は自分のこだわり | 相手が悪くなった、外からの災難だと思う |
財帛宮の自化忌なら、お金がもれる隙間はたいてい自分の値付け、投資へのこだわり、もらうべきお金を言い出せないことにあります。人に取られたと疑う必要はありません。夫妻宮の自化忌なら、恋愛で自分が考え込みすぎて、相手は変わっていないのに、先に自分をすり減らしてしまいます。官禄宮の自化権なら、仕事で人に任せるのが苦手で、忙しさは自分が選んだ背負い方です。命宮の自化禄なら、チャンスの手応えは強いのですが、手元にあるものを高く見積もりすぎることもあります。
福徳宮の自化忌でよくあるのは、外では特に悪いことが起きていないのに、一人になると物事をいちばん悪いほうへ繰り返し考え、手元にあるものを楽しめない、という姿です。大限が福徳宮を通ると、この内側の消耗がいっそうはっきりします。そういうときは、外に悪い人を探すより、まず休み方と人との境界線を整えるほうが役に立ちます。
自化でいちばん読み違えやすいところ
いちばん多いのは、宮干の飛ぶ線を描かずに、本命の化忌を自化と呼んでしまうことです。次に多いのは、自化忌を外からの打撃として書くことです。自化の要点は、その宮が自分でもれていることなので、まず自分が何にしがみついているかを問い、それから環境を見ます。もう一つは、自化禄を見て気をゆるめ、自化忌を見て手を止めてしまうことです。禄も受け止めなければ流れていきますし、忌は知らせにすぎず、やるべきことはやはりやります。
飛星派には「向心」「離心」という言い方もあります。ほかの宮の宮干が四化をある宮に飛ばすことは多く「向心」と見なされ、力がその宮に集まります。ある宮の自化は多く「離心」と見なされ、その宮の力が外へ散ります。定義は流派によって完全には一致しません。四つの形を暮らしに結びつけられるようになるまでは、こうした言葉を追いかけなくてかまいません。一つの宮の自化だけでは結論は出せず、対宮や大限がその宮を表に押し出しているかも見る必要があります。
健康、お金、法律に関わることでは、自化が示すのは傾向だけです。疾厄宮の自化忌は、この分野で自分を消耗させやすいということで、生活のリズムに余裕を多めにとります。財帛宮の自化忌は、帳簿をきちんとつけるようにという知らせで、お金を失う予告として読まないでください。宮干を出す前に、自化を怖がりすぎないようにしましょう。