職場の貴人占い:助けてくれる人は官禄宮・父母宮・奴僕宮のどこから来るか
貴人占いを紫微斗数でするなら、扉を開く天魁星・天鉞星と、穴を埋める左輔星・右弼星を分けて見ます。官禄宮・父母宮・奴僕宮のどこにあるかで、職場の貴人がどこから来るかが変わります。人に頼みごとをするときの見方も紹介します。
職場の貴人と、人付き合いがよいことは別の話です。紫微斗数(しびとすう)の貴人占いでは、扉を開くのが天魁星(てんかいせい)と天鉞星(てんえつせい)、穴を埋めるのが左輔星(さほせい)と右弼星(うひつせい)です。前の二つはチャンスを入口まで運んでくれる人、後の二つは一緒に仕事をやり遂げてくれる人です。四つとも六吉星に入り、一覧は六吉星・六煞星にあります。これらが官禄宮、父母宮、奴僕宮のどこにあるかで、貴人は仕事の線から、目上の人から、同僚から、とそれぞれ違う方向から来ます。まずどの種類の貴人かを分けて、それから人がどこにいるかを考えます。
職場の貴人は二種類:扉を開く人と穴を埋める人
天魁星と天鉞星は貴人の星です。天魁星は公の場で名前を挙げられる、上司や目上の人がはっきり推してくれる形に近く、天鉞星は陰で一言添えてくれる、非公式に紹介してくれる、そのときは気づかなかった手助けの形に近い星です。二つの星は舞台を与えてくれますが、そこに立ち続けられるかはあなた次第です。専門性を示せなければ、貴人が一度二度引き上げてくれても、やがて手を離します。命盤には恩光(おんこう)・天貴(てんき)という一対の雑曜もあり、文昌星(もんしょうせい)・文曲星(もんごくせい)の位置から生まれ日によって配置されます。当サイトでは細部の参考にとどめ、主な貴人の星としては扱いません。
左輔星と右弼星は助力の星です。左輔星は行動の支え寄りで、誰かが手を挙げて一部分を引き受けてくれます。右弼星は調整寄りで、抜けを埋め、場を丸く収めてくれます。いわば固定メンバーのような星で、一緒に仕事を終わらせてくれる人がいることを表し、誰かがあなたを直接引き上げてくれるわけではありません。星の格付けでは四つとも助け手に入り、読み方は星の等級の分け方にあります。
天魁星・天鉞星がどの宮にあるかで、貴人の来る方向が変わる
天魁星・天鉞星が官禄宮にあると、職場の貴人は仕事の線に現れがちです。面接でもう一つ質問をもらえる、プロジェクトで名前を挙げられる、社内から求人が回ってくる、といった形です。父母宮にあると、貴人は上司、試験官、書類を出す側の人に近くなります。職場で父母宮は権威と評価を表すので、引き立てには肩書きが伴いやすくなります。奴僕宮にあると、貴人は同僚、同業者、一緒に仕事をする人の中にいます。紹介は日常の中から来るので、ただの付き合いと思って見過ごしやすくなります。
遷移宮にあると、貴人はたいてい慣れた会社の中にはいません。出向や転勤、別の都市、業界のイベント、別の輪から回ってくる紹介です。命宮にあると、あなた自身が助けてもらいやすい人で、助けはあなたという人に向き、昇進するかどうかは別です。同じ天魁星でも、宮が変われば訪ねてくる人も変わります。「命盤に貴人がいる」とだけ言っても、何も分からないのはそのためです。
左輔星・右弼星:固定メンバーがいるかは、貴人が来るかより日常的
左輔星・右弼星が官禄宮にあると、仕事で穴を埋めてくれる人がいやすくなります。引き継ぎを受けてくれる人がいて、忙しいときに支えてくれる人がいます。奴僕宮にあると、友人や同僚の中に一緒に仕事ができる人がいて、一人で動くよりチームを組むほうがうまくいきます。父母宮にあると、一歩ずつ教えてくれる上司や目上の人がいることが多く、口で励ますだけでなくやり方も示してくれます。左輔星・右弼星と同じ宮に擎羊星(けいようせい)や陀羅星(だらせい)、あるいは地空星(ちくうせい)・地劫星(ちこうせい)があると、助けは目減りします。人は来ても要点を外す、約束は多いのに果たされない、といった形です。
天梁星(てんりょうせい)が奴僕宮や官禄宮にあると、あなたが頼られる側の形に近くなります。人が問題を持ち込んできて、自分の貴人はむしろ別に探す必要があります。天梁星は陰から守る星で、天魁星・天鉞星のように舞台に押し上げる星とは違います。友人や同僚の層の日常的な読み方は親友・同僚・貴人と苦手な人にあります。
足りないのはチャンスか、人手か
引き上げてくれる人に出会えないのと、助けてくれる人はいるのに仕事が終わらないのとでは、足りないものが違います。前者はチャンス、後者は固定メンバーです。天魁星・天鉞星はチャンスを運んでくれますが、扉が官禄宮の三方四正にあってこそ受け止められます。官禄宮は仕事そのもの、命宮はあなたが助ける価値のある人か、財帛宮はチャンスがお金に変わるか、対宮の夫妻宮は家族が送り出してくれるかです。左輔星・右弼星は人手をくれます。奴僕宮にあれば同僚や外注先が支えてくれ、子女宮にあれば部下やあなたが育てた人たちが支えてくれます。奴僕宮・子女宮・父母宮は同じ三合の組で、三つがそろって固定メンバーがそろいます。
天魁星・天鉞星は、それ自体は化禄・化権・化科・化忌になりません。照らされるかどうかは、その星がある宮に四化が当たっているかで見ます。生年の化禄や化科が官禄宮に入ると、チャンスが目に留まりやすくなります。大限(10年運)の化禄が奴僕宮に入ると、この10年は引き上げてくれる人が現れやすくなります。陀羅星が奴僕宮や官禄宮にあると、紹介が遅れる、人手がなかなかそろわないことが多く、チャンスはあっても進みが遅くなります。
大限が官禄宮や命宮を通る10年はチャンスの出番が多く、奴僕宮や子女宮を通るなら、課題はチームを組むこと、人を育てることです。流年(年運)がさらに化禄や化科を官禄宮や奴僕宮に当てると、その1年は扉や人に光が当たります。流年だけが照らされて大限のテーマがこの二つにないときは、長く続く形にはなりません。詳しくは大限・流年の見方にあります。
化科と化禄:認められることと助けられることは分けて見る
官禄宮に化科があると、専門性が目に留まりやすく、評価や紹介が舞い込みやすくなります。職場の貴人としていちばん気づかれやすい形です。奴僕宮に化禄があると、与えてくれる人、引き上げてくれる人がいて、チャンスは人付き合いから入ってきます。父母宮に化権があると、上司があなたに任せたがり、引き立てと負担がひとまとまりで来ます。この三つの宮に化忌があっても、貴人がいないわけではありません。化忌はそこに気持ちが張り付きやすいという印で、よくあるつまずきは、助けてもらうのを当然と思ってしまうこと、あるいは人付き合いをすべて試練と受け取ってしまうことで、それで人が入ってこなくなります。
流年が天魁星・天鉞星・左輔星・右弼星のある宮に入る年は、推される、教わる、紹介される確率が上がります。その宮がたまたま奴僕宮なら貴人は同僚の姿をしていて、官禄宮なら仕事の線から来ます。大限が官禄宮や父母宮を通る10年は、肩書きと権威がもともと密で、貴人の出番が何度もあります。
人に頼みごとをして、うまくいくか
誰かに頼みごとをしてうまくいくかは、命盤では三つに分けて見ます。扉が開くかは天魁星・天鉞星、最後まで動いてくれる人がいるかは左輔星・右弼星、頼まれる相手は奴僕宮で見ます。三つともつながっていれば頼みやすく、一つだけなら、扉は開いたのに動く人がいない、あるいは動いてくれる人はいるのに肝心の扉を通れない、ということが多くなります。
奴僕宮は、どの命盤でも三つの宮と結び付いています。対宮は兄弟宮、三合は父母宮と子女宮です。そのため頼みごとは友人の宮だけの話ではありません。同じ立場の人と手柄をどう分けるか(兄弟宮)、目上の人や上司に頼むこと(父母宮)、あなたが面倒を見た人が逆に頼ってくること(子女宮)が、すべて同じ組に入っています。
引き受けてもらったのに、話が進まないのはなぜか
たいていは、扉を開くことと最後までやることがつながっていません。天魁星・天鉞星が照らされていても左輔星・右弼星や奴僕宮が受け止めていなければ、扉は開いたのに誰も最後まで動きません。奴僕宮は熱心でも天魁星・天鉞星が道を開いていなければ、動いてくれる人はいても肝心の扉を通れません。頼む前に、書類を届けてほしいのか決めてほしいのか、いつまでに返事が要るか、借りをどう返すかをはっきりさせてください。
奴僕宮の主星も語ります。奴僕宮に主星がないときは対宮の兄弟宮の星を借りて読み、きょうだいとの手柄の分け方が、「頼んだあと誰の名前で出すか」に表れます。陀羅星が奴僕宮の近くにあると、同じ一つの頼みごとが長く引きずられることが多く、貴人がいないということではありません。
いつも頼まれる側で、人にはなかなか頼めないのはなぜか
生年四化が奴僕宮と父母宮のどこにあるかを見ます。生年の化権が奴僕宮にあると、頼みに行かされる役、あるいは頼まれて責任まで背負う役になりがちです。化科が奴僕宮にあると、頼れる窓口と見なされ、負担がたまります。化禄が奴僕宮にあると、引き上げてくれる人がいて入口はゆるめですが、どこまで手伝うかを書いておかないと際限のない責任になります。化忌が奴僕宮にあると、相手が言うことを変えても責任を求めにくく、自分で片付けることになりがちです。何でも苦手な人のせいにしてしまわないようにしましょう。生年の化忌が父母宮にあると、上司に頼むときに「上が首を縦に振らなければ」という形になりやすく、やり取りのほうが元の用件より消耗します。
天魁星・天鉞星は四化を持ちません。左輔星・右弼星は化科になることがあり(壬年に左輔星、戊年に右弼星)、助けてくれる人が人に知られ、頼れる人と見なされることを表します。四化の読み方は四化表と四化とはにあります。
頼みごとが通りやすいのはどの年か
大限で見ます。大限が奴僕宮を通る10年は、頼む、頼まれる、組んでいた人と別れることが繰り返されるので、ルールは先に書いておきます。父母宮を通るなら、上司や目上の人に頼むことが増えます。遷移宮を通るなら、慣れた土地でのやり方は通りにくく、輪を変えてこそ受けてくれる人がいます。官禄宮を通るなら、あなたの立場が変わり、助けてくれる人もそれにつれて変わります。大限の化忌が奴僕宮に入るなら、頼みごとは書面に残しておくのが安全です。
流年の命宮が奴僕宮に重なる年は、頼みごとや協力が一度に重なります。流年の化禄や化科が奴僕宮に入ると、穴を埋めてくれる人が現れやすくなります。化忌が入ると、言うことが変わる、立て替える、誰の名前で出すかの問題が大きくなります。1年の窓口で、10年のテーマは変わりません。10年と1年の重ね方は流年とは?大限・流年の見方にあります。
いま頼むか、自分でやり切るか
頼んでよいのは、天魁星・天鉞星が道を開き、奴僕宮か左輔星・右弼星に動ける人がいて、誰の名前で出すかも話がつくときです。そのときも範囲、期限、報告ははっきり伝え、助けてもらったら返してください。次に頼みやすくなります。自分でやり切るべきなのは、その仕事がまだあなたの権限と責任の内にあり、大限も官禄宮か父母宮を通っているときです。人手が要れば頼んでかまいませんが、主な責任はあなたにあります。準備にとどめるのは、今年のチャンスが一瞬巡ってきただけで、人手に余裕がないか、化忌がちょうど奴僕宮にあるときで、先に名簿を書いておきます。
命盤では、具体的に誰が助けてくれるかは分かりません。貴人が助けてくれるかどうかは、結局ふだんの仕事ぶりで決まります。納期を守る、信用を守る、助けてもらったことを覚えておく。天魁星・天鉞星・左輔星・右弼星がどの宮にあるかは、命盤作成の入力と見方を見ながら、官禄宮・父母宮・奴僕宮の三つから確かめてください。今日は、扉を開けられる人、動いてくれる人、話を伝えるだけの人を一枚の名簿に分けて書いてみてください。