紫微家
応用編

紫微斗数の副星一覧:六吉星と六煞星の意味と吉凶の見方

紫微斗数の副星の中心になる六吉星と六煞星の一覧です。吉星は保証、煞星は不運という見方はどちらも偏っています。十二の副星の役割分担、誰が助けで誰が圧力か、吉星と煞星が同じ宮に入ったときの読み方を一覧表とともに解説します。

紫微斗数の副星を学ぶなら、まず「六吉星(ろくきちせい)」と「六煞星(ろくさつせい)」の十二の星から始めましょう。主星が宮の土台の色を決め、副星はその色を濃くしたり薄くしたりします。六吉星を通行証のように、六煞星を不運のリストのように扱う人は多いのですが、どちらの見方も偏っています。以下、まず六吉星と六煞星の副星一覧を示し、組ごとの役割を説明し、最後に吉星と煞星(さっせい、凶星のこと)が同じ宮に入ったときの見方を書きます。

七殺遷移甲寅天同疾厄乙卯武曲財帛丙辰太陽子女丁巳破軍夫妻戊午天機兄弟己未太陰父母辛酉貪狼福徳身壬戌巨門田宅癸亥廉貞天相官禄甲子天梁奴僕乙丑紫微旺天府得命宮庚申木三局命主 廉貞 身主 文昌陽男
サンプル命盤:命宮を示しています。あなた自身の命盤ではありません

六吉星と六煞星はどの十二の星か

六吉星は左輔星(さほせい)・右弼星(うひつせい)・文昌星(もんしょうせい)・文曲星(もんごくせい)・天魁星(てんかいせい)・天鉞星(てんえつせい)です。六煞星は擎羊星(けいようせい)・陀羅星(だらせい)・火星(かせい)・鈴星(れいせい)・地空星(ちくうせい)・地劫星(ちこうせい)です。六煞星は凶星とも呼ばれます。この分け方は働きによるもので、よしあしの点数をつけたものではありません。吉星は物事を少し進めやすくする資源、煞星は物事に少し手間をかけさせる摩擦です。天気予報が晴れや風を伝えても、今日お金が入るか不運に見舞われるかまでは教えてくれないのと同じです。

分類星の組主な役割使い方
六吉・引き立ての星天魁、天鉞陽の引き立て役と陰の助け手が機会を運んでくる舞台は与えてくれるが、自分が立てなければ助けの手も離れる
六吉・文書の星文昌、文曲文昌は契約と試験、文曲は話す力・芸事・美意識勉強や表現が進めやすい。契約の細部は自分で確かめる
六吉・支えの星左輔、右弼実際の手助け、同僚や仲間の穴埋め、チームの顔ぶれ使える人手がある。誰かと一緒に進めるのに向く
六煞・歩調の星擎羊、陀羅羊はまっすぐぶつかり、速く鋭く切り込む。陀は見えない消耗と先延ばし、同じ場所を回る羊:契約と言葉はいったん止めてから送る。陀:古い案件は期限を決めて片づけ、際限なく延ばさない
六煞・激しさの星火星、鈴星火星はかっとなり、来るのも去るのも速い。鈴星は陰の火で、くすぶり、警報が鳴りやまない急ぎの仕事と臨機応変に使う。頭に血が上ったときは口を開かない
六煞・空劫の星地空、地劫計画が空振りする、お金が手元を素通りする、決まった道がふさがる先に貯めてから使う。道を一本多く用意する。古い道が通れなければ道を変える

等級の分け方やほかの雑曜は星の等級の分け方で先に確かめられます。このページはこの十二の星の役割分担に絞ります。地空・地劫の二つは別のページで詳しく書いています。地空星と地劫星とはをご覧ください。

六吉星(吉星)の役割

六吉星は大きく三つの組に分けられます。

  • 左輔星・右弼星:実際の行動の支えです。誰かが手を貸して作業を受け持ってくれる、穴を埋めてくれる、一部を担ってくれる。そういう助けはこの組に入ります。同僚やチームの仲間のような星で、「一緒に最後までやってくれる人がいる」ことを表します。
  • 文昌星・文曲星:文書、試験、表現、芸事です。文昌星は文書・契約と記憶寄り、文曲星は話す力と美意識寄りです。この組は「あなたの道具が切れるかどうか」を表します。
  • 天魁星・天鉞星:引き立てと機会です。天魁星は目上の人の引き立て、天鉞星は陰からの助けのようなもので、「機会のほうからやって来る」しるしです。試験の実力とは関係ありません。

六吉星を見つけたら、まずどの宮に入り、どの主星を助けているかを確かめてください。同じ天魁星でも、官禄宮にあるときと夫妻宮にあるときとでは、引き立ての中身がまったく違います。

六煞星の役割

六煞星も大きく三つの組に分けられます。「煞」や「凶」の字があっても、不幸を決める星ではありません。物事に手間や圧力が加わる場所を示す星です。

  • 擎羊星・陀羅星:リズムの問題です。擎羊星はまっすぐで刃のように鋭く、速く突き進み、口論や摩擦も起こしやすい星です。陀羅星は先延ばし、繰り返し、同じ場所でぐるぐる回ることで、古いことにいつまでもこだわるのはこちらに近い形です。二つはよく「羊陀」とまとめて呼ばれます。一つは速く一つは遅く、どちらも「歩調が乱れる」しるしです。
  • 火星・鈴星:爆発力です。火星は来るのも去るのも速く、火が燃え上がるようです。鈴星は陰の火で、長くくすぶり、警報が鳴りやまないようです。昔のことを何度も蒸し返すのは陀羅星の粘りや、主星では廉貞星(れんていせい)の根に持つ性質に近く、鈴星のくすぶりとは別のものです。この組は「力が急に大きくなる」ことで、よしあしはそれを全力の勝負に使うか、衝動に使うかで決まります。
  • 地空星・地劫星:得るものと失うものの見方です。空劫は「しっかりつかむ」ことを効かなくします。計画が空振りする、お金が手元を素通りする、決まった道が通れない。けれどもそのおかげで、型にはまらない別の道が開けることもあります。アイデアで勝負する人や新しい道を行きたい人に、この力がよく見られます。

吉星は資源、煞星は圧力

六吉星が一つの宮に集まれば資源が集中しますが、結果がよいかどうかは人次第です。文昌星・文曲星がどれほどよくても、勉強しなければ試験には受かりません。天魁星・天鉞星がいくつあっても、自分が立ち上がらなければ、引き立ては一、二度で終わります。ずっと順調に資源に恵まれてきた人は、かえって実力が育たないことがあります。いつも誰かに助けられていると、ある日助けがなくなったときに慌ててしまいます。吉星を見つけたら、どこに支えがあり、どこに道具があるかを書き留めて、それを自分で使いにいきましょう。

煞星はよく悪いこととして語られますが、もたらすのは圧力で、圧力そのものによしあしはありません。擎羊星が命宮にある人はせっかちで動きが速く、起業はまさにその勢いに押されて進むことがよくあります。地空星が命宮にある人は「みんながやっている道」を特に嫌い、かえって新しいものを作るのに向いています。煞星で気をつけたいのは出口です。擎羊星の勢いには規律を、火星・鈴星が出たときには損切りのラインを、空劫のそばには地に足のついた相棒がいるとよいでしょう。

吉星と煞星が同じ宮に入ったとき

命盤で吉星と煞星が同じ宮に入るのはよくあることです。「制煞為用」(煞を制して用とする)という言い方があり、資源と摩擦が同時にそろうと、摩擦がかえって資源を使わせる、という意味です。たとえば文昌星・文曲星に擎羊星が加われば、勉強や試験のプレッシャーは大きくなりますが、それでも勉強に打ち込める人は、すんなり学んだ人より身についた力が確かなことが多いものです。天魁星・天鉞星に空劫が加われば、機会が来ては去りますが、最後に残るのはたいてい、あなたが本当に考え抜いて欲しかったものです。判断の順番は、まず主星が何を求めているかを見て、次に六吉星・六煞星が与えているのが資源か摩擦かを見て、最後にその力がどの宮、つまり仕事か恋愛かお金かに入っているかを問うことです。副星一つに怯えてしまうと、命盤を読み違えやすくなります。

この十二の星はどれも副星で、見るべきはどの宮に入り、どの主星を助けたり妨げたりしているかです。星の名前だけで吉凶は決まりません。六吉星・六煞星は副星の一部にすぎません。ほかの雑曜や四化との重ね方は用語集と四化とはで続けて確かめてください。無料で命盤を作成すれば、あなたの命宮にどの吉星と煞星が入っているかをすぐに確かめられます。