旅行占い:出張や遠出がうまくいくかを遷移宮と天馬星で見る
旅行や出張がうまくいくかを紫微斗数で占います。民間で「駅馬」と呼ばれる星は、紫微斗数では天馬星。天馬星がどの宮にあるか、遷移宮と官禄宮が受け止められるかを見て、大限と流年で時期を確かめる方法がわかります。
旅行や出張がうまくいくかを紫微斗数(しびとすう)で占うとき、遷移宮がいいか、命盤に「駅馬(えきば)」があるかだけでは足りません。紫微斗数ではこの動きの星を天馬星(てんませい)といい、民間ではよく駅馬と呼びます。遷移宮は、慣れた場所を離れた後も物事をやり遂げられるか、天馬星は人が動くように押されるかを表します。二つがそろえば出かけるのは順調になりやすく、片方だけだと、体は出かけたのに気持ちが元の場所に残っている、あるいは出かけたいのに仕事にその予定がない、ということがよくあります。
遷移宮:慣れた輪を離れた後に何が残るか
遷移宮の対宮は命宮です。命宮は慣れた輪の中のあなた、遷移宮は場所を変えた後のあなたです。三合は夫妻宮と福徳宮で、家で誰かが見てくれているか、一人でホテルに泊まって眠れるかが、その遠出を持ちこたえられるかに関わります。
七殺星(しちさつせい)、破軍星(はぐんせい)、天機星(てんきせい)が遷移宮にあると、場所を変えたほうがかえって力が出て、短い出張や外回りに向いています。天府星(てんぷせい)、太陰星(たいいんせい)、天同星(てんどうせい)が遷移宮にあると、出かけるには理由が必要で、目的のはっきりした出張は順調になりやすく、とりあえず行ってみる旅程は気が乗りにくくなります。巨門星(こもんせい)が遷移宮にあると、行く先では話す力で道を開きますが、予定を言い間違えて混乱させやすいので、出発前にスケジュールを書いておきます。遷移宮に主星がなければ、向かいの命宮の星を借りて読みます。外でのあなたは、ふだんの自分をそのまま持っていく形になります。
出張と、引っ越しや長期の海外生活は分けて考えます。出張なら官禄宮も見て、今回の遠出が仕事に押されたものか、自分が気分を変えたいのかを分けます。官禄宮が受け止めていなければ、遷移宮がいくらよくても、場所を変えて残業するだけになります。
天馬星はどの宮にあるか
天馬星は生まれ年の十二支によって、寅・申・巳・亥のどれか一マスに置かれます。補佐の星で、十四主星より比重は軽く、動きについて問うときは、まずどの宮にあるかを見ます。
天馬星が遷移宮にあると、もともとよく外を動き回っていて、出張はその習慣の延長線上にすぎません。官禄宮にあると、移動は外回りや地域をまたぐ業務と結びつきやすくなります。命宮にあると、本人がじっとしていられず、仕事で求められなくても出かける理由を探します。財帛宮にあると、出張や遠隔の案件が多く、交通費が説明のつかない出費になりやすくなります。疾厄宮や福徳宮にあると、移動中にまず感じるのは疲れです。
遷移宮の主星が静かなタイプなのに天馬星が命宮や官禄宮にあるなら、仕事や性格が押しているのに本人はとどまりたくなります。遷移宮の主星が動くタイプなのに天馬星が田宅宮や父母宮にあるなら、本人は出かけたいのに、家のことや書類の手続きに引き止められます。どちらも「駅馬があるから」だけで出発を決めてはいけません。天馬星が地空星(ちくうせい)や地劫星(ちこうせい)と同じ宮にあると、予定が変わりやすく、費用が空回りしやすいので、代わりの案をもう一つ用意しておきます。
道中の順調さは、化禄・化忌と関係あるか
生年の化禄(かろく)が遷移宮や官禄宮に入ると、外での道が開きやすくなりますが、空港も報告もやはり自分で済ませる必要があります。化権(かけん)が入ると、出張に決断を任される用件がついてきやすくなります。化科(かか)が入ると、外で人の目に留まりやすくなります。化忌(かき)が入ると、特定の街や特定の種類の出張に強くこだわりがちです。四化の意味は四化とはにあります。
大限(10年運)には別の四化があり、その10年だけを受け持ちます。生年の化忌が遷移宮にあっても大限で重ならなければ、出かけるときの昔からの課題は残っていても、この10年はあまり表に出ません。逆に、本命の遷移宮はふつうでも、大限で化忌や化権が遷移宮や官禄宮に入るなら、この10年は出張が目に見えて増えます。
海外赴任や他の街での仕事に向くのはどの年か
大限が遷移宮を通る10年は、もともと外にいることが多く、地域をまたぐことも多くなります。官禄宮を通るなら、移動は主に仕事のためになります。夫妻宮や福徳宮を通るなら、出かけることがまず「誰かと一緒に行きたいか」の問題になります。疾厄宮、田宅宮、父母宮を通るなら、健康や住まい、書類の手続きの負担が先に来て、長期の滞在や頻繁な飛行機移動はこたえやすくなります。時間の軸は大限・流年の見方にあります。
流年(年運)の命宮が本命の遷移宮や官禄宮に来る年、あるいは流年の四化がこの二つの宮に入る年は、海外赴任や他の街との案件を話し合うのに向いています。流年の化忌が遷移宮に入る年は、旅程、代わりの案、費用の上限を先に書いておきます。
出張を引き受けるかどうかの決め方
天馬星が遷移宮、命宮、官禄宮のどれかにあり、大限も遷移宮か官禄宮を通っていて、流年に化禄か化科が入るなら、短い出張や目的のある遠出は順調になりやすいので、出発前に仕事の目標をはっきりさせておきます。
大限の重心が疾厄宮、田宅宮、父母宮にあり、ある一年だけ流年が遷移宮に当たるなら、短い出張は引き受けてよくても、長期の滞在や続けての飛行機移動は、その一年だけを理由に引き受けないことです。
天馬星が地空星・地劫星と並んでいる、遷移宮に化忌があるという場合でも、出かけてかまいません。出発前に、代わりの案、費用の上限、帰ってからの締めくくり方を紙に書いておきます。ビザ、勤務条件、予算はやはり一つずつ確かめてください。今日できることとして、無料で命盤を作成し、天馬星がどの宮にあるかを確かめ、今回の仕事の目標を一文にして持っていきましょう。