紫微斗数Q&A

派遣の占い:契約満了後の次の一歩を仕事運と大限で見る

派遣や契約社員の契約満了が近いときの占い方です。官禄宮が求めるのは肩書きか仕事の中身か、父母宮の契約の窓口、財帛宮が空白期間を支えられるかを紫微斗数で見ます。正社員になれるかは命盤に書かれていません。

派遣社員や契約社員として働いていて、契約満了が近づいたときの派遣の占いです。正社員登用されるかどうかは、命盤には書かれていません。紫微斗数(しびとすう)で見られるのは、契約のリズムが官禄宮と父母宮のどちらにかかっているか、財帛宮が空白期間を持ちこたえられるか、遷移宮が職場を移り続ける形になっているかです。更新するのか、正社員登用をめざすのか、次の契約を探すのか、先に貯金を立て直すのかは、この数宮を確かめてから決めます。満了の前後に用事が重なるのは、この仕事の区切りが来たというだけで、あなたにキャリアがないという意味ではありません。

命甲寅廉貞破軍父母乙卯福徳身丙辰天府田宅丁巳武曲貪狼奴僕己未太陽巨門遷移庚申天相疾厄辛酉天機天梁財帛壬戌紫微七殺子女癸亥夫妻甲子兄弟乙丑天同陥太陰不権官禄宮戊午水二局命主 禄存 身主 文昌陽男
サンプル命盤:官禄宮を示しています。あなた自身の命盤ではありません

日本の有期雇用には、同じ会社との有期契約が通算5年を超えると無期雇用への転換を申し込める「無期転換ルール」や、派遣で同じ部署に就けるのは原則3年までという期間の決まりがあります。契約が更新されずに終わる「雇い止め」もあります。こうした制度の区切りが、命盤の上ではどの宮の話になるのかを順に見ていきます。

官禄宮が求めるのは肩書きか、仕事の中身か

官禄宮は仕事の進め方を表す宮で、正社員でなければ数に入らないという決まりはありません。紫微星(しびせい)や天府星(てんぷせい)が官禄宮にあると、役職や組織を求めるため、契約という立場では「自分は内側の人間なのか」という思いにすり減りがちです。契約が切れると、自分の価値と肩書きを結びつけてしまいやすくなります。天相星(てんそうせい)が官禄宮にあると、書面を重んじます。条項、満了日、更新条件のほうが口約束より大事で、この星は契約で働くことはできても、条件のあいまいさには耐えられません。武曲星(ぶごくせい)が官禄宮にあると、確かめられる成果を求めます。プロジェクト単位の働き方は合っていますが、出した成果がきちんと評価に入っていることが前提です。

七殺星(しちさつせい)・破軍星(はぐんせい)・貪狼星(どんろうせい)の「殺破狼」が官禄宮にあると、プロジェクト、派遣、ひと区切りごとの現場のほうが受け止めやすく、同じ手順に長くいるとかえって退屈します。この命盤にとって満了は場所替えに近く、見捨てられたとはあまり感じません。注意したいのは、空白期間が長引くと焦って次の契約に飛びつきやすいことです。天同星(てんどうせい)や太陰星(たいいんせい)が官禄宮にあると、慣れてから力が出るタイプです。契約の働き方では最初の3か月を何度もくり返すことになり、慣れるまでの時間が不安定さと誤解されやすくなります。

官禄宮に化忌があると、契約が終わるたびに自分を責めがちです。化権があると、責任はあるのに権限がない状態になりやすく、契約書にない仕事まで自分のものになります。官禄宮の読み方は仕事運はどこを見るかにまとめています。

官禄宮が命無正曜(主星のない宮)のときは、対宮の夫妻宮の星を借りて読みます。契約や派遣でいちばん困るのは、取引先や担当者が替わるとあなたの席も一緒になくなることですが、これはあなたの仕事ぶりが組む相手の影響を強く受けるためです。

契約更新は父母宮、空白期間は財帛宮

契約、人事、評価、更新の交渉は、主に父母宮で見ます。父母宮は権威と公式の書類を表す宮です。誰がこの契約を延ばせるのか、誰があなたの働きを次の契約に書き込めるのかがここに出ます。父母宮に天相星や天梁星(てんりょうせい)があると、書類や更新条件が紙になってはじめて話が進みます。「また検討します」より書面のほうが効きます。

巨門星(こもんせい)がこの宮に入ると、言葉が記録を残す一方で火種にもなります。勤務時間、職務内容、満了日を時系列にまとめ、廊下での口約束で正社員の話をするのは控えましょう。武曲星が父母宮にあると、規則を重んじます。何条に書いてあるか、何回目の通知かをはっきりさせてください。

化権が父母宮に入ると、派遣先や上司がすぐに引き受けることを求めます。引き上げてくれる人がいる一方で仕事量も増え、「責任はもう正社員なみ、保障は契約のまま」という状態にいちばんなりやすい配置です。化忌が父母宮に入ると、更新をめぐるメールのやりとりや評価基準の変更が続き、満了日そのものより消耗します。化科や化禄が父母宮に入ると、書面や交渉の声が届きやすくなりますが、それでも記録があってこそ話が動きます。四化の働き方は四化とはにあります。

財帛宮は、契約と契約の間にお金がどう出入りするかを表します。武曲星や天府星がこの宮を守っていると、収入が途切れても比較的持ちこたえられ、家計がすぐには崩れません。貪狼星や破軍星があると、収入が止まると急いで次の契約を結んだり、蓄えを使ってしまったりしがちです。

財帛宮に化忌があると、お金の不安が仕事選びを覆い、「途切れさせてはいけない」ことばかりが見えて、契約に何が書いてあるかが見えなくなります。いま最優先なのは貯金で何か月持つかで、肩書きの話は後回しで構いません。次の契約を結ぶ前に、預金残高を確認して、空白期間を何か月支えられるかを計算してみてください。雇用保険の基本手当が受けられるかどうかも、ここで一緒に確かめておくと安心です。

派遣は遷移宮に出やすい:職場は変わり、立場は定まらない

派遣、常駐、現場ごとに移る働き方は、主に遷移宮で見ます。遷移宮が力強ければ、職場が変わることはあなたにとって大きな負担ではありません。遷移宮に煞星(さっせい、凶星のこと)や化忌が重なると、オフィス、通勤、住む街が変わるたびに先に気力を使い、環境の雑音で仕事のペースが落ちます。貪狼星や破軍星が遷移宮にあると、場所が変わるとかえって生き生きします。天府星や太陰星があると、慣れた輪を離れると根を失ったように感じやすいので、まず生活の行動範囲を整えてから次の現場を考えましょう。

遷移宮に主星がないときは、外での姿は対宮の命宮が下地になります。場所が変われば自分も合わせて変わる柔軟さがある反面、自分の考えが固まっていないとその場の空気に流されやすくなります。天馬星(てんませい)が遷移宮の近くにあると、もともとよく動く人で、派遣は日常の条件に近いものです。地空星(ちくうせい)や地劫星(ちこうせい)が近くにあると予定が途切れやすいので、次の現場の日付ははっきり決めておきましょう。奴僕宮もひと目見ておきます。現場が変わるたびに一緒に働く人も変わるため、奴僕宮に化忌があると、契約満了より先に人間関係の摩擦で消耗してしまうことがあります。

満了前後の時期:化禄・化権・化忌がそれぞれ促すこと

本命の命盤が示すのは体質までです。大限(10年運)が官禄宮に入ると、仕事上の立場、前に出るかどうか、この契約が数に入るのかが問われます。契約・派遣という立場の問題は、この10年に向き合う課題に近いものです。大限が父母宮に入ると、契約、評価、公式の手続きが先に生活の大きな部分を占め、裏で探りを入れるより正式な更新交渉のほうが効きます。

大限が遷移宮に入ると、もともと場所や人の輪が変わる時期なので、派遣の働き方は比較的スムーズです。大限が財帛宮に入ると、お金の流れが最優先になり、空白期間の次の契約はまずお金を計算してから、好きかどうかを考えます。時期の分け方は大限と流年の見方にあります。

流年(年運)の化禄が官禄宮や父母宮に入ると、更新、新しい契約、評価される機会が訪れやすくなります。それでも条件をよく読んでから受けてください。流年の化科は専門性が見えやすくなる時期で、成果物や納品の記録を残しておきましょう。正社員登用が実際に起きるとすれば、上司から名前が挙がるところから始まることが多いものです。流年の化権は、相手がすぐに引き受けることを求める時期で、契約の働き方の感覚とかみ合わないことがあります。権限と責任を契約に書き込み、仕事だけ増えて保障が増えない形にしないでください。流年の化忌は、約束を控え、仕事は早めに納め、満了日と競業避止の条項を最後まで読む時期です。感情的になって、更新もしない、次も結ばないという決め方は避けましょう。

次の一歩:更新、正社員登用、次の契約、いったん休む

次の一歩としてよくある道は四つで、命盤からはどれが進めやすいかが見えます。更新は、父母宮に窓口があり化禄や化科が届いていて、官禄宮のリズムにまだ納得できているときです。正社員登用は、官禄宮が組織と役職を求め、父母宮が公式の手続きを進めてくれて、財帛宮が登用後の条件を受け止められるときです。

次の契約に移るのは、殺破狼や遷移宮が力強く、プロジェクト型の働き方がまだ合っていて、貯金が空白期間を許すときです。いったん休むのは、疾厄宮や福徳宮がすでにブレーキをかけていて、財帛宮の化忌が選択を「とにかく次の契約を取る」に追い込んでいるときです。まず体と家計を取り戻しましょう。労働契約、雇い止め、更新条件については、法律と契約書に沿って確かめてください。迷ったときは、都道府県労働局や労働基準監督署にある総合労働相談コーナーで無料で相談できます。

派遣も契約社員も働き方のひとつで、あなたという人の良し悪しとは関係ありません。次の契約をどう結ぶかは、条項を一つずつ照らし合わせて決めてください。無料で命盤を作成したら、官禄宮・父母宮・財帛宮の三つを並べて、いまどこがいちばん詰まっているかを確かめてみてください。