応用編

五行局とは:水二局から火六局の決まり方と表すもの(紫微斗数)

命盤に書かれた水二局や土五局などの五行局は、命宮の干支の納音から決まります。最初の大限が何歳から始まるかを決め、旧暦の誕生日と合わせて紫微星の宮も決めます。命宮の干支との対照表と、紫微星の位置の早見表をまとめました。

命盤を作成すると、盤の上部の小さな文字に「水二局」「土五局」のような表記があり、命盤の中央にも五行局が表示されています。五行局は全部で五つ、水二局・木三局・金四局・土五局・火六局です。大事なのは後ろの数字で、この数字が二つのことを決めます。大限(10年運)が何歳から始まるかと、紫微星(しびせい)がどの宮に入るかです。

七殺遷移甲寅天同疾厄乙卯武曲財帛丙辰太陽子女丁巳破軍夫妻戊午天機兄弟己未太陰父母辛酉貪狼福徳身壬戌巨門田宅癸亥廉貞天相官禄甲子天梁奴僕乙丑紫微旺天府得命宮庚申木三局命主 廉貞 身主 文昌陽男
サンプル命盤:命宮を示しています。あなた自身の命盤ではありません

五行局の決まり方:命宮の干支を見る

五行局は、生まれ年が五行の何にあたるかも、四柱推命でいう五行の過不足も見ません。見るのは命宮の宮の干支だけです。手順は二つです。

まず、命宮の天干を決めます。命宮の地支は命盤を作るときにもう決まっていて、天干は生まれ年の天干から出します。甲・己の年なら寅の宮は丙寅、乙・庚の年なら戊寅、丙・辛の年なら庚寅、丁・壬の年なら壬寅、戊・癸の年なら甲寅です。寅の宮から順に数えていき、命宮の宮に着いたところが命宮の天干です。

次に、命宮の干支で六十干支の納音(なっちん)を引きます。四柱推命でも使われるあの納音です。納音が水なら水二局、木なら木三局、金なら金四局、土なら土五局、火なら火六局です。

たとえば甲年生まれで命宮が午の場合。甲年の寅の宮は丙寅で、そこから丁卯・戊辰・己巳・庚午と数えるので、命宮の干支は庚午です。庚午の納音は路傍土なので、土五局になります。

よくある勘違いは、生まれ年の納音で合わせてしまうことです。「甲子年生まれは海中金」というのは年の干支の話で、五行局が使うのは命宮の宮の干支です。この二つはたいてい違います。

五行局命宮の干支
水二局丙子、丁丑、甲申、乙酉、壬辰、癸巳、丙午、丁未、甲寅、乙卯、壬戌、癸亥
木三局戊辰、己巳、壬午、癸未、庚寅、辛卯、戊戌、己亥、壬子、癸丑、庚申、辛酉
金四局甲子、乙丑、壬申、癸酉、庚辰、辛巳、甲午、乙未、壬寅、癸卯、庚戌、辛亥
土五局庚午、辛未、戊寅、己卯、丙戌、丁亥、庚子、辛丑、戊申、己酉、丙辰、丁巳
火六局丙寅、丁卯、甲戌、乙亥、戊子、己丑、丙申、丁酉、甲辰、乙巳、戊午、己未

局の数字は最初の大限の始まり

局の数字が、そのまま最初の大限が始まる数え年です。数え年は、生まれた年を1歳として年が改まるごとに1歳加える数え方です。水二局は2歳から始まり、命宮が2歳から11歳を受け持ちます。木三局は3歳から12歳、金四局は4歳から13歳、土五局は5歳から14歳、火六局は6歳から15歳です。そのあとは10年ごとに次の宮へ移ります。

どちら向きに移るかは、生まれ年の天干の陰陽と性別で決まります。甲・丙・戊・庚・壬は陽の年、乙・丁・己・辛・癸は陰の年です。陽の年の男性と陰の年の女性は順行で、命宮の次は父母宮、福徳宮、田宅宮と進みます。陰の年の男性と陽の年の女性は逆行で、命宮の次は兄弟宮、夫妻宮、子女宮と進みます。

ですから同じ夫妻宮の大限でも、逆行の水二局なら22歳から31歳、逆行の火六局なら26歳から35歳になります。局の数字は、時間割全体を何年かうしろにずらすだけです。大限が移ってからの読み方は「大限と流年の見方」をご覧ください。

局の数字と旧暦の誕生日で紫微星の位置が決まる

十四主星のうち、まず紫微星の位置が決まり、天府星(てんぷせい)は紫微に合わせて決まります。残りの12の主星は、この二つから並べていきます。紫微がどの宮に入るかは、旧暦の生まれた日と局の数字で決まります。

計算は、生まれた日を局の数字で割ります。割り切れたら、商の数だけ寅の宮から数えます(寅の宮を1番目とします)。割り切れなければ、割り切れるようになる最小の数を生まれた日に足し、その商の数だけ寅の宮から数えます。足した数が奇数ならその数だけ戻り、偶数ならその数だけさらに進みます。

たとえば土五局で6日生まれの場合。6は5で割り切れないので、4を足して10にすると商は2。寅から二つ数えて卯。足した4は偶数なので、さらに四つ進んで、紫微は未に入ります。

天府は、寅と申を結ぶ線を軸に紫微と線対称の位置に入ります。紫微が寅・申なら天府は同じ宮、紫微が卯なら天府は丑、紫微が辰なら天府は子、という具合です。

下の表は計算済みの結果です。左の列が旧暦の生まれた日です。

生まれた日水二局木三局金四局土五局火六局
1日丑辰亥午酉
2日寅丑辰亥午
3日寅寅丑辰亥
4日卯巳寅丑辰
5日卯寅子寅丑
6日辰卯巳未寅
7日辰午寅子戌
8日巳卯卯巳未
9日巳辰丑寅子
10日午未午卯巳
11日午辰卯申寅
12日未巳辰丑卯
13日未申寅午亥
14日申巳未卯申
15日申午辰辰丑
16日酉酉巳酉午
17日酉午卯寅卯
18日戌未申未辰
19日戌戌巳辰子
20日亥未午巳酉
21日亥申辰戌寅
22日子亥酉卯未
23日子申午申辰
24日丑酉未巳巳
25日丑子巳午丑
26日寅酉戌亥戌
27日寅戌未辰卯
28日卯丑申酉申
29日卯戌午午巳
30日辰亥亥未午

ここでいう生まれた日は旧暦の日付です。日本ではふだん旧暦を使わないので、新暦の誕生日のまま表を引かないよう注意してください。命盤を作成すれば自動で換算されます。また当サイトは子の刻の始まり(夜11時)で日付を切り替えるので、夜子時(23時以降)に生まれた人は翌日の日付で引きます。

十二長生も五行局から始まる

五行局は十二長生の起点も決めます。水二局と土五局の長生は申、木三局は亥、金四局は巳、火六局は寅です。長生の読み方は「輝度とは」の十二長生の節をご覧ください。

五行局からわからないこと

五行局は命盤を作るときの途中の手順で、それ自体に優劣はありません。水二局だから早く成功するわけでも、火六局だから大器晩成というわけでもなく、違いは大限の始まりが何年か早いか遅いかだけです。五行局はあなたの五行の性質でもありません。色や方角、職業に当てはめるのは、紫微斗数の使い方から離れています。

命盤を読むときは、やはり命宮の主星と三方四正から始めます。五行局は時期を合わせるためだけに使います。自分の局を知りたいときは、命盤を作成すれば、盤の上部の小さな文字に書かれています。同じ行にある命主・身主については「命主・身主とは」をご覧ください。