紫微家
応用編

紫微斗数の天徳星・龍徳星とは:二つの「徳」の星の位置と読み方

紫微斗数の天徳星と龍徳星は、どちらも太歳から数える歳前十二神の星です。天徳は10番目、龍徳は8番目。安星法(星の配置の決まり)の早見表、流年で必ず入る宮、2027年にあなたのどの宮に入るか、どこまで助けになるかをまとめました。

紫微斗数(しびとすう)の天徳星(てんとくせい)と龍徳星(りゅうとくせい)は、どちらも「歳前十二神(さいぜんじゅうにしん)」に属する星です。歳前十二神は太歳(その年の干支の地支)の位置から順に並べる12個の星で、8番目が龍徳、10番目が天徳です。天徳には生まれ年の地支で置く副星としての天徳もあり、当サイトの命盤にも表示されます。龍徳は当サイトの命盤には表示しないので、年の地支からご自分で確かめます。どちらも名前に「徳」の字があり、盤上では字面だけで安心できる数少ない小さな星です。

七殺遷移甲寅天同疾厄乙卯武曲財帛丙辰太陽子女丁巳破軍夫妻戊午天機兄弟己未太陰父母辛酉貪狼福徳身壬戌巨門田宅癸亥廉貞天相官禄甲子天梁奴僕乙丑紫微旺天府得命宮庚申木三局命主 廉貞 身主 文昌陽男
サンプル命盤:命宮を示しています。あなた自身の命盤ではありません

天徳星の置き方

『紫微斗数全書』巻三「安天徳、月徳、解神訣」には「天徳星従酉上起子、順数至流年太歳上是也」とあります。酉の宮を子年として、時計回りに年の地支まで数えたところが天徳、という意味です。

年の地支天徳の位置年の地支天徳の位置
子酉午卯
丑戌未辰
寅亥申巳
卯子酉午
辰丑戌未
巳寅亥申

生まれ年の地支で引けば、あなたの命盤にある天徳です。その年の地支で引けば、流年(年運)の天徳になります。当サイトの命盤作成プログラムで確かめたところ、命盤上の天徳は、生まれ年の歳前十二神の天徳と同じ宮に入ります。

龍徳星の置き方

龍徳は歳前十二神の口訣にだけ出てきます。「流年地支起歳建、歳前首先是晦気、喪門貫索及官符、小耗大耗龍徳継」。流年の地支の宮に歳建(太歳)を置き、その先に晦気、喪門、貫索、官符、小耗、大耗、龍徳と続く、という意味です。太歳の宮を1番目として時計回りに数え、8番目が龍徳です。

年の地支龍徳の位置年の地支龍徳の位置
子未午丑
丑申未寅
寅酉申卯
卯戌酉辰
辰亥戌巳
巳子亥午

他のサイトの命盤では、龍徳を本命の盤に表示していることがあります。当サイトの命盤は天徳だけを表示し、龍徳は表示しません。サイトによる違いは「サイトによって紫微斗数の命盤が違うとき」をご覧ください。

流年の天徳・龍徳が必ず入る宮

歳前十二神は流年の十二宮と組になって動きます。太歳の宮がそのまま流年の命宮になり、天徳は必ず流年の子女宮、龍徳は必ず流年の疾厄宮に入ります。当サイトのプログラムで1年ずつ並べても、すべてそうなりました。2026年(丙午年)は天徳が卯、龍徳が丑です。2027年(丁未年)は新暦2月6日から、天徳が辰、龍徳が寅になります。

紫微斗数の年は旧暦の正月(春節)で切り替わります。日本の年賀状の干支のように1月1日で変わるわけではないので、新暦の1月・2月でも旧正月より前の日は、まだ前の年として読みます。

つまりこの二つの星は、毎年、誰の盤にもあります。人によって違うのは、その宮があなたの本命のどの宮にあたるかです。十二神すべての位置は「歳前十二神とは」をご覧ください。

盤の中心をはさんで、天徳の向かいには貫索(かんさく)、龍徳の向かいには晦気(かいき)があります。おめでたい名前と、すっきりしない名前が二組、向かい合っている形です。

2027年、天徳・龍徳はあなたのどの宮に入るか

2027年(丁未年)は新暦2月6日から、流年の天徳が辰、龍徳が寅に入ります。この二つの宮があなたの本命のどの宮にあたるかは、命宮の地支で決まります。

命宮の地支天徳(辰)が入る宮龍徳(寅)が入る宮
子官禄宮福徳宮
丑田宅宮父母宮
寅福徳宮命宮
卯父母宮兄弟宮
辰命宮夫妻宮
巳兄弟宮子女宮
午夫妻宮財帛宮
未子女宮疾厄宮
申財帛宮遷移宮
酉疾厄宮奴僕宮
戌遷移宮官禄宮
亥奴僕宮田宅宮

天徳と龍徳は二つ離れた宮にあり、対宮どうしではありません。当サイトの読み方では、表で見つけた二つの宮が、この年に手を貸してくれる人が現れやすく、物事に少し余裕が残りやすいところです。ただしこれは背景にすぎません。その宮の今年の読み方は、やはり主星と流年の四化で決まります。

天徳・龍徳はどこまで助けになるか

古書に書かれているのは天徳の置き方だけで、何をつかさどるかは書かれていません。龍徳にいたっては、置き方も口訣の中にあるだけです。字の意味からいえば、天徳は天の恵み、龍徳は龍の恵みです。

当サイトの読み方では、天徳は軽い吉星です。天徳がある宮では、困ったときに手を貸してくれる人が現れやすく、少し余地を残してもらいやすくなります。ただ力は軽く、同じ宮の化忌(心に引っかかって手放せないこと)や煞星(さっせい、凶星のこと。物事を急に、硬く進ませる星)を打ち消すことはできませんし、その宮が順調だと保証するものでもありません。その宮を読むときは、主星と四化が中心です。龍徳は流年の小さな星なので、同じ考え方で、その年のその宮の背景色として扱います。

無料で命盤を作成して、天徳がどの宮にあるかを見つけてください。その分野で困ったときは、身近で力になってくれそうな人を一人思い浮かべて、一度だけ頼んでみてください。