紫微家
応用編

紫微斗数の蜚廉とは:生まれ年の地支での配置と、博士十二神の飛廉との違い

紫微斗数の蜚廉は、生まれ年の地支だけで配置する雑曜で、同じ年に生まれた人は同じ地支に入ります。十二支ごとの早見表、博士十二神の飛廉との見分け方、古書に書かれていること、命盤での読み方をまとめました。

紫微斗数(しびとすう)の蜚廉(ひれん)は雑曜の一つで、主星や補佐の星よりずっと軽い星です。旧暦の生まれ年の地支だけで配置し、当サイトの命盤のマスにも表示されます。同じ年に生まれた人は蜚廉が同じ地支に入り、違うのはその宮があなたのどの宮にあたるかだけです。命盤には「飛廉」という星が入る別の組もあり、古書の歌訣では蜚廉と書かれていますが、そちらは博士十二神の一つで、この雑曜とは別の星です。

七殺遷移甲寅天同疾厄乙卯武曲財帛丙辰太陽子女丁巳破軍夫妻戊午天機兄弟己未太陰父母辛酉貪狼福徳身壬戌巨門田宅癸亥廉貞天相官禄甲子天梁奴僕乙丑紫微旺天府得命宮庚申木三局命主 廉貞 身主 文昌陽男
サンプル命盤:命宮を示しています。あなた自身の命盤ではありません

蜚廉の配置

安星の決まりは「子丑寅年在申酉戌、卯辰巳年在巳午未、午未申年在寅卯辰、酉戌亥年在亥子丑」です。生まれ年の地支を三つずつ組にし、それぞれ連続する三つの地支に一つずつ対応させます。当サイトでは命盤作成プログラムで六千枚以上の命盤を実際に作って照合し、この配置法と完全に一致することを確かめています。

生まれ年の地支(干支)蜚廉の位置
子(ねずみ)申
丑(うし)酉
寅(とら)戌
卯(うさぎ)巳
辰(たつ)午
巳(へび)未
午(うま)寅
未(ひつじ)卯
申(さる)辰
酉(とり)亥
戌(いぬ)子
亥(いのしし)丑

紫微斗数の生まれ年は旧暦の正月(旧正月)で切り替わります。日本で一般的な1月1日の切り替えとも、四柱推命などで使う立春とも違います。1月から2月初めに生まれた人は、まだ前の旧暦年に入っていないかを先に確かめてください。旧暦の誕生日の換算をご覧ください。

博士十二神の飛廉との見分け方

博士十二神は禄存星(ろくぞんせい)のある宮から並べ、七番目が飛廉です。『紫微斗数全書』巻三の歌訣ではこれを「蜚廉」と書いています。あちらは生まれ年の天干(禄存の位置)と、陰陽・男女による順行・逆行で決まり、こちらの雑曜は生まれ年の地支だけで決まるので、計算の仕方が違います。当サイトのプログラムで計算すると、多くの年では二つは別の宮に入り、ちょうど重なるのは一部の年だけでした。

古書を読むときは、どちらの星なのかを先に見分ける必要があります。巻三「安十二宮太歳殺禄神歌訣」の「蜚廉主孤」は博士十二神のほうです。ここでの「孤」は一人で生きるという意味ではなく、静かな環境を好み、にぎやかな場を好まないことを指します。巻六「古今富貴貧賤夭寿命図」には蜚廉に触れた命例が二つあります。一つは運限について「冲照蜚廉同併流羊、又加以七殺重逢、是為凶也」(蜚廉が対宮から照らし、流年の擎羊も重なり、さらに七殺にも会うので凶とする)、もう一つは子女宮について「火星天空、蜚廉為害」(火星と天空があり、蜚廉が害をなす)と書いています。どちらもいくつもの煞星(さっせい、凶星のこと)が一緒に出てくる場面で、どちらの組の蜚廉かは書かれておらず、蜚廉だけで判断しているわけでもありません。

命盤での読み方

当サイトの読み方では、蜚廉はその宮に少し色を添える星で、主星と四化から読み取れる方向を変えることはありません。まずその宮にどの主星があり、化禄や化忌があるかを読み、次に擎羊星(けいようせい)、陀羅星(だらせい)、火星(かせい)、鈴星(れいせい)といった煞星が来ているかを見ます。古書の二つの命例に共通するのは、煞星がいくつも重なってはじめて凶と論じている点です。蜚廉が一つだけある宮を、それだけで良し悪しの判断には使いません。

世間では蜚廉は口論やトラブル、陰口を表すとよく言われますが、当サイトが参照する古書にはそうした記述が見当たらないため、当サイトではそのようには読みません。雑曜の重みの並べ方は星の等級の分け方をご覧ください。

無料で命盤を作成して、マスの小さな文字の中から蜚廉を探してください。上の表でどの宮に入っているかを確かめたら、その宮の主星をもう一度読んでみてください。