運気を上げる方法:まず命・大限・流年のどこの問題かを見分ける
運気を上げる方法を探す前に、「運が悪い」の中身を分けてみましょう。生まれ持ったくせ(本命)、10年単位の道のり(大限)、その年の巡り(流年)のどれにあたるかがわかれば、やり方を変えるのか、道を変えるのか、時機を待つのかが決まります。
運気を上げる方法を探しているなら、まず、いま引っかかっていることが紫微斗数(しびとすう)の三つの層のどれにあたるかを見てください。生まれ持った下地である本命、この10年の道のりである大限(10年運)、その年の天気のような流年(年運)です。三つの層の基本は「大限と流年の見方」に、ここ数年の流れのつかみ方は「ここ数年の流れの見方」にまとめています。
三つを一緒にして「運が悪い」と言ってしまうと、そのあとの対策が見当違いになります。本命の問題ならやり方を練習し、大限の問題なら道を選び、流年の問題なら時機を選べば足ります。層を取り違えると、いくら変えても関係のないところを変えることになります。
開運のために命盤でわかること、わからないこと
開運の方法としては、掃除や模様替え、風水、お守り、厄払いなど、さまざまなものが紹介されています。命盤からは、そのうちどれがよく効くかには答えられません。命盤でわかるのは層の見分けです。その悩みが命宮のくせに近いのか、いまの大限が通っている宮に近いのか、今年の流年が光を当てている宮に近いのかは、盤に示されます。対策もそれに合わせて三つに分かれます。くせを変える、道を変える、時機を待つ、です。
星は入れ替えられません。十四主星がどの宮に座るかは生まれたときに決まり、化忌を化禄に変えることもできません。命盤は「変えればすぐ好転する」と保証することもできません。弱いところをどう鍛えるかは「命盤の弱いところは鍛えられるか」をご覧ください。
一歩目:悩みを一つの宮に当てはめる
まず一文で書いてみます。いま変えたいのはどのことか。仕事がうまくいかないなら、中心になる宮はたいてい官禄宮です。お金が残らないなら財帛宮、人間関係やパートナーとの関係で行き詰まっているなら夫妻宮が中心になることが多いでしょう。書けない、どの宮にも当てはまらないときは、運を変えようとする前に、まず悩みをはっきり言葉にします。
中心の宮が決まったら、その三方四正を囲みます。官禄宮の対宮は夫妻宮、三合は命宮と財帛宮です。財帛宮の対宮は福徳宮、三合は命宮と官禄宮です。夫妻宮の対宮は官禄宮、三合は遷移宮と福徳宮です。中心の宮に主星がないときは、対宮の星を借りて読みます。
二歩目:主星のやり方を毎日使っているか(本命の層)
ここは本命の層です。武曲星(ぶごくせい)が財帛宮に座っているなら、お金は帳簿をはっきりさせ、手順を短くするのが合っています。話題のものを片っ端から追いかけるのは、この星の使いどころを間違えています。天機星(てんきせい)が官禄宮に座っているなら、アイデアのひらめきが早く、二つのことを並行して進めがちです。開運が「別の仕事を探す」だけなら、二つのことを並行して進めるくせは変わらず、どこへ行っても同じことになります。
問題がこの層にあるなら、まずやり方を変え、環境はあとで変えます。やり方は、やったかどうかが一目でわかるくらい具体的にします。帳簿をどうつけるか、仕事の範囲をどう絞るか、話をどう最後まで伝えるか、です。
生年四化もこの層に入ります。化禄が入る宮は道が開けやすく、化権が入る宮は責任が重くなり、化科が入る宮は認められやすく、化忌が入る宮はこだわりがいちばんはっきり出ます。言葉の意味は「四化とは」をご覧ください。生年の化忌が示すのは、その宮で鍛えるべきところです。それを消そうとするのは盤そのものを変えようとすることで、できません。
三歩目:いまの大限がこの宮の組を通っているか
大限は一つの宮でおよそ10年です。大限の天干からは別の四化が出て、その10年だけを受け持ちます。生年では財帛宮がふつうでも、大限が化忌を財帛宮や官禄宮に入れると、この10年はお金と仕事のことが大きく感じられます。運が悪くなったように感じますが、実際はこの道のりの重点が変わったのです。大限の化禄が官禄宮に入れば道は開けますが、それでも成果は出さなければなりません。
悩みがある宮が、ちょうどいまの大限が通っている組にあたるときに、はじめて道を変えることを考えます。履歴書、住む街、人との距離の取り方などです。次の大限がまだ来ていないなら、次の宮のテーマを先取りしないようにします。境目の前後1〜2年は、前の課題がまだ片づかないうちに新しいテーマが顔を出します。「大限が変わるときの感覚」をご覧ください。
流年が教えるのは時機だけ
流年は1年ごとに宮を移り、旧暦の年で数えます。紫微斗数の年の切り替えは旧暦の正月(春節)で、日本の干支のように1月1日ではありません。流年の命宮が本命のどの宮に重なるかで、その宮がこの1年にぎやかになります。流年の四化は、そのにぎやかさが道を開くのか、重くなるのか、認められるのか、こだわりなのかを教えます。流年がどれだけ明るくても、受け持つのはこの1年だけです。大限と同じ組のことに使うのが向いています。大限が官禄宮を通っていて、流年の禄か科も官禄宮に入るなら、表に出て条件を交渉するのに向いています。大限が疾厄宮を通っているなら、同じ流年の禄でも、まず体の負担に気を配ります。
三つの層を見分けたあとで
悩みがいまの大限が通る宮の組に当てはまり、大限か生年の禄・権・科もそこを照らしているなら、道を変えてかまいません。変えることを、確かめられる一つの項目として書いておきましょう。大限のテーマが別のところにあり、今年の流年がその宮を照らしているだけなら、この1年は目の前のことを人に渡せるところまで仕上げます。1年の気分で10年の決断をしないようにします。三つの手順のどれかが当てはまらないときは、まずくせ・道のり・時機それぞれについて、実際にできることを一つずつ書き出し、やってみてからもう一度見てください。無料で命盤を作成すれば、いまの大限がどの宮を通っているかは盤に表示されます。