武曲化忌・化禄・化権・化科とは:甲・己・庚・壬年生まれの読み方
武曲化忌は壬年、化禄は己年、化権は庚年、化科は甲年に起こります。武曲星の六つの組み合わせごとに化忌がどこで引っかかるか、対処法、財帛宮と官禄宮の武曲化忌、壬年の紫微化権と武曲化忌が必ず同じ三合に入る理由をまとめました。
武曲化忌は壬(みずのえ)年にだけ起こります。旧暦の壬年に生まれた人は、生年四化に武曲化忌を持っています。同じ壬の干からは、ほかに天梁化禄・紫微化権・左輔化科も出ます。武曲星(ぶごくせい)は四つすべてになる星で、己年に化禄、庚年に化権、甲年に化科、壬年に化忌です。次に誰の流年にも武曲化忌が来るのは2032年(壬子年)で、2月11日から2033年1月30日までです。
壬年は西暦の下一桁が2の旧暦の年で、たとえば1972年・1982年・1992年・2002年です。紫微斗数の年は旧暦の正月(春節)で切り替わり、日本の干支のように1月1日では変わりません。1月から2月上旬に生まれた人は、旧暦ではまだ前の年ではないかを先に確かめてください。各年の干の一覧は「四化表」にあります。
武曲化忌はお金で引っかかるのか、決断で引っかかるのか
武曲星は財の星であり、実行の星でもあり、お金と決断をつかさどります。武曲に化忌がつくと、この二つが一緒に引っかかりがちです。お金の回りが悪くて決断もできない、あるいは決断が強引すぎてお金の面で損をする、といった状態に陥りがちです。帳尻がなかなか合わない、損切りすべきときに手放せない、少しのお金を惜しんで人とぎくしゃくする、といった姿がよくあります。
本命の武曲化忌が表すのは、あなたのお金と決断の扱い方のくせで、お金を失うと決まっているわけではありません。実際にお金の出来事がどの年に起こるかは、大限(10年運)と流年がそろってこの宮に来るかで見ます。「大限と流年の見方」をご覧ください。
武曲の六つの組み合わせと、化忌が引っかかるところ
武曲が単独で座る位置は一組だけで、ほかはすべて別の主星と同じ宮に入ります。当サイトの命盤作成プログラムで一宮ずつ確かめています。
- 子・午で天府星(てんぷせい)と同宮(対宮は七殺):お金は守れますが、化忌がつくと使うべきお金も使えなくなります。
- 丑・未で貪狼星(どんろうせい)と同宮(対宮に主星なし):欲しいものが多く、化忌がつくと出費と欲がぶつかります。
- 寅・申で天相星(てんそうせい)と同宮(対宮は破軍):お金が契約や印鑑と結びつき、化忌がつくと条項や約束で引っかかります。
- 卯・酉で七殺星(しちさつせい)と同宮(対宮は天府):決断が早くやり方が強引で、化忌がつくと一度切ったら戻せなくなります。
- 辰・戌で単独(対宮は貪狼):お金のことを一人で背負い、化忌がつくと誰にも手伝わせなくなります。
- 巳・亥で破軍星(はぐんせい)と同宮(対宮は天相):先に使ってからあとで計算するので、化忌がつくとお金の出入りが速すぎます。
この分け方は当サイトの読み方です。どこに座っても、武曲の三合には必ず紫微星(しびせい)と廉貞星(れんていせい)があります。
壬年生まれ:化権と化忌は必ず同じ三合に入る
壬年は、紫微化権と武曲化忌が同じ年に出ます。紫微・廉貞・武曲は盤上でいつも三合の関係にあるので、壬年生まれの人は、化権と化忌が必ず同じ一組の宮を照らします。この一組の分野はあなたが決める立場にあり、お金と実行のプレッシャーもここに集まります。化権は決めるために使い、化忌は決める前によく計算するよう教えています。どちらも見て、打ち消し合うとは考えません。
武曲化忌の対処法
対処はやり方で行うもので、儀式とは関係ありません。武曲化忌の人にいちばん役立つのは、お金と決断を切り分けて扱うことです。
- 収入をまず三つに分ける。生活費、予備のお金、自由に使えるお金。予備のお金は投資に回さない。
- お金を貸す、保証人になる、共同で出資するときは、金額・期限・抜け方を先に書面にする。
- 大きな出費は一晩おいてから決め、感情がいちばん高ぶっているときにはサインしない。
- 損切りのラインを先に書いておき、そこに来たらそのとおりにする。計算し直さない。
財帛宮・官禄宮・夫妻宮の武曲化忌
財帛宮:武曲化忌でいちばんよく質問される配置です。お金をとても気にかけ、計算もきちんとしていますが、資金の回りで引っかかりやすく、あるいはお金を守ろうとしすぎて、使うべきときを逃しがちです。財帛宮の対宮は福徳宮なので、お金のプレッシャーがそのまま気分に響きます。まず家計を整理すると、心も落ち着きます。
官禄宮:仕事で予算、業績、資源の配分を任されます。背負うことはできますが、数字の一つひとつを全部自分で抱え込みがちです。流年もこの宮に来る年は、引き受ける前に権限と責任、予算をはっきり決めておきましょう。
夫妻宮:恋愛で、お金と責任をとても重く見ます。誰がどれだけ負担しているか、お金をどう分けるかを、いつも心の中で数えています。相手がどんな人かは、この宮からはわかりません。二人のお金は、共通の支出とそれぞれのお金を分けて管理するのがいちばん楽です。
命宮と田宅宮もよくあります。命宮なら、自分がしっかり支えられているかどうかに特にこだわります。田宅宮なら、家や家庭のお金のことがいちばん気がかりです。
武曲化禄:己年生まれ
己年生まれの人は、生年四化に武曲化禄を持っています。同じ己の干からは、ほかに貪狼化権・天梁化科・文曲化忌も出ます。次の己年は2029年(己酉年)です。武曲に化禄がつくと、稼ぐことも仕事を進めることも順調で、努力が実際の収入に変わりやすくなります。武曲と貪狼が丑・未で同宮している人は、己年の禄と権が同じ宮に入ります。『紫微斗数全書』巻二「斗数骨髄賦註解」は別に、武曲・太陰星(たいいんせい)・貪狼の化禄が辰・戌・丑・未の四つの宮にあると「雖化吉、無用」と書いています。吉に化しても役に立たない、という意味です。この四つの宮の武曲化禄は、時間をかけて少しずつ積み上げていくものです。
武曲化権と武曲化科:庚年・甲年生まれ
庚年生まれの人は、生年四化に武曲化権を持っています。同じ庚の干からは、ほかに太陽化禄・太陰化科・天同化忌も出ます。次の庚年は2030年(庚戌年)です。武曲に化権がつくと、お金と資源の決定権があなたの手にあり、予算の管理やチームを率いることに向きます。巻三「武曲入限吉凶訣」には「武曲臨限化権星、最利求謀事有成」とあります。武曲化権の巡りに当たれば、計画を求めて事を成すのにもっとも有利だ、という意味です。運の巡りが武曲化権の宮に来るときは、資源を求めて動くと話が進みやすくなります。
甲年生まれの人は、生年四化に武曲化科を持っています。同じ甲の干からは、ほかに廉貞化禄・破軍化権・太陽化忌も出ます。次の甲年は2034年(甲寅年)です。武曲に化科がつくと、あなたの専門性と信用が認められます。帳簿がきちんとしていて仕事が確かだという評判が、チャンスを運んできます。
無料で命盤を作成して、武曲がある宮と、どの星と同じ宮にあるかを見てください。化忌がついているなら、上の四つのうち最初の一つから始めましょう。予備のお金を分けておくことです。