応用編

天機化忌・化禄・化権・化科とは:乙・丙・丁・戊年生まれの読み方

天機化忌は戊年、化禄は乙年、化権は丙年、化科は丁年。2025年から2028年は流年の四化が天機の禄・権・科・忌を1年ずつ巡ります。天機星の六つの座り方と輝度、宮ごとの天機化忌の読み方、2026〜2028年に見るところをまとめました。

天機化忌は戊(つちのえ)年に起こります。旧暦の戊年に生まれた人は、生年四化に天機化忌を持っています。同じ戊の干からは、ほかに貪狼化禄・太陰化権・右弼化科も出ます。天機星(てんきせい)は化禄・化権・化科・化忌の四つすべてになる星で、しかもここ4年はちょうど1年に一つずつ巡ります。2025年(乙巳年)は天機化禄、2026年(丙午年)は天機化権、2027年(丁未年)は天機化科、2028年(戊申年)は1月26日から天機化忌です。この4年間、あなたの盤で天機がある宮は、毎年一度ずつ光が当たります。

太陽巨門命甲寅天相父母乙卯紫微七殺田宅丁巳官禄戊午奴僕己未遷移身庚申廉貞破軍疾厄辛酉財帛壬戌天府子女癸亥天同太陰夫妻甲子武曲貪狼兄弟乙丑天機利忌天梁廟福徳宮丙辰水二局命主 禄存 身主 天梁陽女
サンプル命盤:天機化忌が福徳宮に入る例(あなたの命盤ではありません)

戊年は西暦の下一桁が8の旧暦の年で、たとえば1978年・1988年・1998年・2008年です。紫微斗数の年は旧暦の正月(春節)で切り替わり、日本の干支のように1月1日では変わりません。1月から2月上旬に生まれた人は、旧暦ではまだ前の年ではないかを先に確かめてください。各年の干の一覧は「四化表」にあります。

天機星はどこに座り、どの星と同じ宮に入るか

天機星は、半分の位置で単独で座ります。子・午なら対宮は巨門星(こもんせい)、丑・未なら対宮は天梁星(てんりょうせい)、巳・亥なら対宮は太陰星(たいいんせい)です。残りの半分は別の主星と同じ宮に入ります。寅・申では太陰と、卯・酉では巨門と、辰・戌では天梁と同宮し、この六つの宮では対宮に主星がありません。当サイトの輝度一覧表では、天機は子・午で「廟」、卯・酉で「旺」、寅・申で「得地」、辰・戌で「利益」、巳・亥で「平和」、丑・未で「陥」です。どこに座っても、天機の三合には必ず天同星(てんどうせい)があります。

『紫微斗数全書』巻一「諸星問答論」は天機について「化気曰善」と書いています。天機が変化して表す性質は「善」だ、という意味です。また「其在廟旺有力、陥地無力」、つまり廟・旺では力があり、陥では力がない、とも書きます。同じ段の歌訣には「二限臨此宿、事必有変更」とあり、運の巡り(限)がこの星に来ると物事は必ず変わる、と言っています。天機がつかさどるのは考えることと変化です。運がこの星に回ってくると、物事のやり方が変わりやすくなります。

天機化忌で引っかかるもの

天機に化忌がつくと、引っかかるのは頭の中です。考えすぎる、計画を何度も変える、なかなか決めきれない、あるいは一度に方向を変えすぎる。夜中まで同じことを考え続け、答えより選択肢のほうが多くなっている、というのがよくある姿です。本命の天機化忌が表すのはあなたの決め方のくせで、失敗するという予告ではありません。天機は丑・未で陥になり、古書は陥では力がないと書いています。この二つの宮で化忌がつくと、考えが形になりにくいので、まず一つを最後までやり切ることがいっそう大切になります。

化忌がどの宮に入るかで、どの分野で同じことを繰り返しやすいかがわかります。

  • 命宮:自分の選択に自信が持てず、決めたあとも別の道を考えています。
  • 夫妻宮:恋愛で考えすぎ、相手の一言からいくつもの意味を読み取ろうとします。相手がどんな人かは、この宮からはわかりません。
  • 財帛宮:お金の計画をよく変え、売り買いの回数が多くなりがちです。
  • 官禄宮:仕事の方向を変えるのが早く、企画の段階で行ったり来たりします。
  • 福徳宮:一人の時間に頭が止まらず、寝る前が特にそうです。
  • 遷移宮:外では変動要素が多く、予定や計画が直前に変わりやすくなります。

ほかの宮も同じ方向で読みます。まずできることは、決めることごとに締め切りを一つ決めておき、その日が来たら一つを選ぶことです。そのあとは修正だけにして、最初からやり直さないようにします。

2028年は誰の盤にも天機化忌

2028年(戊申年)は1月26日から2029年2月12日まで、誰の流年四化にも天機化忌があります。本命の天機がある宮では、この年は計画が変わりやすくなります。大きな方向を先に決め、細かいところには余裕を残しておくのが合っています。戊年生まれの人は、2028年に生年と流年の二重の天機化忌が同じ宮に重なります。その宮の出来事が増えるということで、悪いことが倍になるわけではありません。同じ年にはほかに貪狼化禄・太陰化権もあります。こちらは「貪狼化忌」と「太陰化忌」の、化禄・化権の節をご覧ください。

天機化禄:乙年生まれ

乙年生まれの人は、生年四化に天機化禄を持っています。同じ乙の干からは、ほかに天梁化権・紫微化科・太陰化忌も出ます。天機に化禄がつくと、アイデアがチャンスに変わり、変化が得になります。転職や、やり方を変えることがうまくいきやすくなります。天機と天梁が辰・戌で同宮している人は、乙年の天機化禄と天梁化権が同じ宮に入ります。天機と太陰が寅・申で同宮している人は、禄と忌が同じ宮に入り、良いアイデアと気がかりが一緒にやってきます。

天機化権:丙年生まれと2026年

丙年生まれの人は、生年四化に天機化権を持っています。同じ丙の干からは、ほかに天同化禄・文昌化科・廉貞化忌も出ます。2026年(丙午年)は、誰の流年四化にも天機化権があります。天機に化権がつくと、あなたの考えに決定権が生まれ、計画を主導したり戦略を立てたりするのに向きます。天機の三合には必ず天同があるので、丙年の天同化禄と天機化権は、必ず同じ一組の宮を照らします。この一組の分野には資源があり、方針もあなたが出す形になります。

天機化科:丁年生まれと2027年

丁年生まれの人は、生年四化に天機化科を持っています。同じ丁の干からは、ほかに太陰化禄・天同化権・巨門化忌も出ます。2027年(丁未年)は2月6日から、誰の流年四化にも天機化科があります。天機に化科がつくと、あなたの考えや計画が人に認められます。企画を発表する、資格試験を受ける、これまでの仕事を作品としてまとめる、といったことに向いています。天機と太陰が寅・申で同宮している人は、2027年に太陰化禄と天機化科が同じ宮に入ります。天機と巨門が卯・酉で同宮している人は、天機化科と巨門化忌が同じ宮に入ります。考えが認められる一方で、言い方にはいつも以上に気を配ります。「巨門化忌」もあわせてご覧ください。

無料で命盤を作成して、天機がある宮を見つけてください。2028年になる前に、その宮でいちばん繰り返しがちなことに一つ、締め切りを決めておきましょう。