応用編

太陽化忌・化禄・化権とは:甲・庚・辛年生まれの読み方

太陽化忌は甲年、化禄は庚年、化権は辛年に起こり、太陽は化科になりません。太陽の十二の位置と輝度、古書が寅から午の化忌を福とする条件、命宮・官禄宮・夫妻宮・父母宮での読み方がわかります。

太陽化忌は甲年だけに起こります。旧暦の甲年(きのえ年)に生まれた人は生年四化に太陽化忌を持ち、同じ甲の干では廉貞化禄、破軍化権、武曲化科も起こります。太陽星(たいようせい)の化禄は庚年、化権は辛年で、太陽は化科になりません。前回の甲年は2024年の甲辰(きのえ・たつ)、次は2034年の甲寅(きのえ・とら)です。その間の2030年庚戌(かのえ・いぬ)、2031年辛亥(かのと・い)は、だれの流年(年運)の四化もそれぞれ太陽化禄、太陽化権になります。

福徳身庚寅田宅辛卯天同官禄壬辰武曲破軍奴僕癸巳天府疾厄乙未天機太陰財帛丙申紫微貪狼子女丁酉巨門夫妻戊戌天相兄弟己亥天梁命庚子廉貞七殺父母辛丑太陽旺権遷移宮甲午土五局命主 貪狼 身主 天機陰女
サンプル命盤:太陽化権が遷移宮に入る例(あなたの命盤ではありません)

甲年は西暦の一の位が4の年で、たとえば1974年、1984年、1994年、2004年です。紫微斗数の年は旧正月で切り替わり、日本の干支のように1月1日では変わらないので、新暦の1月や2月初めに生まれた人は、旧暦ではまだ前の年ではないか先に確かめてください。各年干の一覧は四化の早見表をご覧ください。

古書が「福」とする太陽化忌の位置

『紫微斗数全書』巻三は忌星について「太陽在寅卯辰巳午化忌、反為福論」(太陽が寅・卯・辰・巳・午で化忌になれば、かえって福とみなす)と述べています。太陽は昼の星で、この五つの宮は昼にあたり、太陽はどこでも明るく輝きます。当サイトの命盤と照らし合わせるとこうなります。

太陽の位置盤の形輝度
寅巨門と同宮旺
卯天梁と同宮廟
辰単独、対宮は太陰旺
巳単独、対宮は巨門旺
午単独、対宮は天梁旺

甲年生まれで、太陽がこの五つの宮のどれかにある人は、古書に従えば化忌を悪いこととは見ません。ほかの七つの宮は次のとおりです。未は太陰星(たいいんせい)と同宮して得地、申は巨門と同宮して得地、酉は天梁と同宮して平和、戌は単独で対宮が太陰の不得地、亥は単独で対宮が巨門の陥、子は単独で対宮が天梁の陥、丑は太陰と同宮して不得地です。巻三〈太陽入男命吉凶訣〉は「失陥太陽居反背、化忌逢之多蹇昧」(光を失った太陽が反背の位置にあり、化忌に会えば行き詰まりや迷いが多い)と書いています。太陽が子や亥で陥になり、しかも化忌がつくなら、そのマスのことには余裕を多めに残しておきましょう。

太陽化忌でつまずくもの

太陽星が受け持つのは、尽くすこと、表に立つこと、人に見てもらうことです。化忌が太陽につくと、よく見られるのは、たくさんやったのに誰にも気づかれない、親切で前に出たのにおせっかいだと言われる、何でも自分で背負い込み、疲れても口にしない、といった姿です。これはあなたの尽くし方を表すもので、誰かに不当に扱われるという意味ではありません。

本命の太陽化忌が表すのは一生の習慣です。どの年に本当に仕事や評判で引っかかるかは、大限(10年運)と流年が一緒にこのマスに来ているかで見ます。大限・流年の見方をご覧ください。

命宮・官禄宮・夫妻宮・父母宮の太陽化忌

命宮:自分がやり遂げたか、認められたかをとても気にします。人から「やりすぎだよ」と言われると、つらくなります。まずできるのは、「手伝う」と「責任を持つ」を分けることです。何でもあなたが前に出る必要はありません。

官禄宮:職場ではいちばん頑張る人なのに、手柄があなたにつくとは限りません。終わった仕事は記録に残し、定期的に上司と進み具合をすり合わせて、尽くした分が見える場所をつくりましょう。

夫妻宮:恋愛では世話をする側に回るのが習慣で、尽くしたことに応えてもらえないと落ち込みます。相手がどんな人かは、この宮からはわかりません。黙って少し多くやるより、自分の望みを言葉にするほうが役に立ちます。

父母宮:父親や年上の男性、上司と接するとき、自分を証明したくなったり、自分の努力が見てもらえていないと感じたりしやすくなります。このマスが表すのはあなたの側の感じ方だけで、相手がよい人かどうかはわかりません。

ほかの宮も同じ方向で読みます。入ったマスの分野で、あなたはいちばん尽くし、いちばん見てもらいたいと思います。

太陽化禄:庚年生まれ

庚年に生まれた人は生年四化に太陽化禄を持ち、同じ庚の干では武曲化権、太陰化科、天同化忌も起こります。化禄が太陽につくと、表に立って動くことが報われやすく、評判と人当たりがチャンスを運んできます。太陽と太陰が丑・未で同宮している人は、庚年の太陽化禄と太陰化科が同じマスに入ります。

古書には具体的な条件が一つあります。巻二〈補遺骨髄賦註解〉は「活禄逢迎夫子、文章冠世」(生きた禄が夫子に迎えられれば、文章は世に冠たるものになる)とし、注釈は、命宮が子で、午にある太陽が遷移宮で化禄になる場合だと説明しています。当サイトの盤と照らし合わせると、太陽が午で単独のとき、向かいの子の宮には必ず天梁星(てんりょうせい)が単独で入ります。つまりこの条件は、天梁が子で命宮に入り、遷移宮の太陽が午にあり、庚年に生まれた人です。巻五〈譚星要論〉が科・権・禄を論じる箇所でも、同じ格を挙げています。

太陽化権:辛年生まれ

辛年に生まれた人は生年四化に太陽化権を持ち、同じ辛の干では巨門化禄、文曲化科、文昌化忌も起こります。化権が太陽につくと、表に立つこと、先頭に立つこと、外に向けて話すことをあなたが主導し、対外的な役割を担うのに向いています。

太陽と巨門星(こもんせい)が同宮するのは寅と申だけなので、辛年生まれで太陽と巨門が寅か申に一緒に入っている人は、太陽化権と巨門化禄が同じマスに入ります。話を聞いてもらえ、チャンスも言葉と一緒にやって来ます。古書にはほかに「日照雷門」という格があり、太陽と天梁が卯の宮で命宮に入る形を指し、古書は甲・乙・庚・辛年生まれで格が成り立つと書いています。条件は紫微斗数の格局とはをご覧ください。

無料で命盤を作成して太陽のマスを探し、どの地支にあり、輝度は何かを見てください。化忌のマスについては、あなたがずっと黙って続けてきたことを一つ選び、関わる人に知らせましょう。